幻想的な水鏡 ダイナックス沼ノ端アイスアリーナ
苫小牧市北栄のダイナックス沼ノ端アイスアリーナで13日夜、水鏡見学会が開かれ、解氷したスケートリンクの水面が天井や周囲の景色を映し出す「鏡」状態になる現象がお披露目された。上下対称に映り込む美しい光景に市民ら20人ほどが酔いしれた。
同アリーナを指定管理する苫小牧市体育協会が企画。市体協によると、3月31日の営業終了後の夜から冷凍機を止め、普段厚さ約4・5センチあるリンクの氷を2センチほどまで削った後、10日間ほど自然解凍。浮き上がった水に光を反射させることで、周り一帯の景色全体を鏡のように映し出した。一般の見学者は「すごい」「吸い込まれそう」などと目を丸くしながら、カメラやスマートフォンにその光景を収めていた。
千歳市から足を運んだ後藤広明さん(59)は「深い湖を見ているような感じ。白鳥(王子アイスアリーナ)に比べ、天井がそれ程高くないのでまたちょっと違うな」と話していた。
20日には白鳥王子アイスアリーナでも同様の水鏡見学会が行われ、市体協では参加を呼び掛けている。