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パラIH日本代表、須藤悟主将にインタビュー 重圧克服し2大会ぶり

2017/10/28配信

 来年3月の韓国平昌パラリンピック出場権を獲得したパラアイスホッケー(旧アイススレッジホッケー)日本代表。スウェーデンで開催された最終予選(9~14日)で5カ国中2位となり、2大会ぶりの大舞台に挑む。日本代表で主将を務める苫小牧出身の須藤悟(47)=北海道ベアーズ所属、根室管内中標津町在住=は「出場権を取れたことはチームとして大きな自信になった」と話し、約4カ月半後に迫る本番に向けて「結果も出さなければいけない」と気持ちを新たにする。
 
 最終予選は日本を含む5カ国による1回総当たり戦で、3枠のいすを争った。日本はドイツ、スウェーデンを相手に2連勝し、試合がない中日の段階でパラリンピック出場確実となる3位以上を決めた。しかし「(大会に)行く前の段階で、『まず三つ勝って、出場権を確実にしよう』ということだった。自分の中では2勝(勝ち点6)だとまだ不安があったし、二つ勝った後も3勝目を意識していた」と須藤主将。行く前まで抱いていた不安から解放されたのはスロバキア戦後。4―2で勝利し、ようやく肩の荷が下りたという。
 
 今大会に懸ける特別な思いがあった。日本の将来を考えた時に、「パラリンピックに2回出られないことはあってはいけない」と考えていたからだ。現在、国内の競技人口は40人ほど。2010年のバンクーバー大会で銀メダルを獲得し、一躍脚光を浴びたことで一時のブームにはなったが、前回ソチ大会は予選で敗退し、出場すらかなわなかった。競技の存続さえ危ぶまれる状況を踏まえながら、「競技の選択肢になるためにもパラリンピックに出なければならない」とチームと自らにプレッシャーを課してきた。
 
 前回ソチ大会で予選敗退の原因に挙げられるのが、国際試合の経験不足だ。欧州勢が近隣諸国で場数を踏む中、島国の日本は費用などの問題で海外遠征や海外チームを国内に迎えての国際試合ができていなかった。「日本同士で試合をしていても10年以上の付き合いのある選手が多く、癖が分かっている」ため、強化には限界があった。前回の反省を踏まえ、今回はインターネットでの資金調達や募金活動にも力を注ぎ、直近で韓国とイタリアへ遠征し、強化試合を敢行。現状で格上チームとの対戦を経て、万全を期して最終予選に入ることができたのが今大会の成功につながった。熊谷昌治(長野サンダーバーズ)や児玉直(東京アイスバーンズ)らバンクーバー大会以降、出てきた選手が台頭してきたのも今回の強みになった。
 
 パラリンピック本番では強化試合で戦った韓国、イタリアはもちろん、最終予選で激突しているチェコやスウェーデン、勝ち上がれば世界トップの米国、カナダとの対戦も控える。一方で「他国も日本に興味があると思うし、そこは探り合いになる」と須藤主将。「正直、4年に1回しかマスコミにも注目してもらえない。僕たちが頑張ることで、興味を持つ人が出てきてくれたら。どこかで世代交代をしなければいけないが、今がそのチャンスだと思う」と日本のパラアイスホッケーの未来を懸けて戦うつもりだ。

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