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アイスホッケー

王子、下克上へ再始動 15季連続のプレーオフに意欲-アイスホッケー・アジアリーグ

2019/2/7配信

 王子イーグルスが15季連続のプレーオフ進出を決め、6日から練習を再開した。途中自力でのプレーオフ進出が消滅するなど、ほぼ絶望的に追い込まれた状況からデミョンキラーホエールズ、アニャンハルラと上位の韓国勢を立て続けに撃破し、最終戦で5チームに与えられるプレーオフ最後の枠に滑り込んだ。桜井邦彦監督は「負けたらシーズンが終わる。春から積み上げてきたチームを終わらせたくないという気持ちが出ていた」と激闘を振り返った。

 年明け早々にホームでデミョンに連敗し、ハルラにも完敗。1月下旬時点でプレーオフ圏外の6位のまま、韓国でデミョンに敗れ、プレーオフ進出へ残り3試合で1敗もできない状況まで陥った。まさに崖っぷちだった。

 しかし、ここで諦めなかった。むしろ開き直ったのが良い方向に向いた。デミョンとの最終戦でゲームウイニングショットの末、勝利をもぎ取ると、ハルラには攻守がかみ合い2連勝。首の皮一枚で望みをつなぎながら一発勝負のトーナメントのような状況をくぐり抜けた。

 ハルラには昨季までの3シーズン、レギュラーリーグでわずか1勝と苦手にしていた。ただ、今季苫小牧で行われたハルラとのホーム最終戦、残り1分を切り、1点ビハインドから6人攻撃で同点に追い付き、最後は残り2秒で逆転勝ちした。ここで打った布石が大きかったのかもしれない。「まったく歯が立たない相手ではない。勝てるチャンスはある」と言う桜井監督の思い通り、1日の3回戦では主将のFW久慈修平がハットトリックを達成するなど5―2で快勝。2日の最終戦では相手に先行される展開を跳ね返し、3―2で逆転勝ちを収めた。

 敵の歯車が狂ったこともあるが、点を取りにいくところ、守るべきところを各セットで見極めながら、「自分が出ているシフトで後悔がないよう、四つのセットが毎回全力で1シフト1シフトをクリアしていった。ベンチで必死に声を出している選手もいた」と桜井監督。何より「勝ちたい思いを各自ができることとして精いっぱいやった。土俵際になって、いつも以上の力が出ていた」。副主将のFW三田村康平も「不思議な力なのか、僕らのやばいなと思った時の底力なのかは分からないが、プレーオフでも継続できれば間違いなく優勝できるはず」と実感を語った。

 ただ、安堵(あんど)の余韻に浸るのはつかの間。3日夜に苫小牧へ戻ったチームはその後2日間をオフにし、各自が韓国遠征で蓄積された疲労の回復に充てたが、すぐにプレーオフモードにスイッチを切り替え、6日から練習を再開した。指揮官は「震災があった中でサポートしてくれた人たち、地元のファンにホームゲームを見せたい。そのためにまずはクレインズに勝たなければ。そこはどうにかしたい」と語気を強める。

 三田村副主将は「何とか優勝できれば日本が韓国、ロシアに負けていないことを証明できる。内容がどうであれ、最後のブザーが鳴った時に1点でも勝っていればいいのがプレーオフ。自分の仕事を一生懸命やるだけ」と気を引き締めた。

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