「人生後半にこそ/ 読みたい秀歌」/永田和宏著/読者を治癒する独り言
- 2025年5月13日
世の歌人は、誰かに教訓を垂れようとして歌を書いているのではない。人生指南をしようとして歌を書くわけではない。ある日、ある瞬間、心に浮かんだかすかな思い。歌人たちはそれを独り言のように歌の形でつぶやいているだけなのだ。 退職をする。老いを感じる。病を患う。孫が生まれる。友と再会する。配偶者と死別す
世の歌人は、誰かに教訓を垂れようとして歌を書いているのではない。人生指南をしようとして歌を書くわけではない。ある日、ある瞬間、心に浮かんだかすかな思い。歌人たちはそれを独り言のように歌の形でつぶやいているだけなのだ。 退職をする。老いを感じる。病を患う。孫が生まれる。友と再会する。配偶者と死別す
真相がわからないことを「藪(やぶ)の中」という。ある出来事について人々の語る言葉に相違が生じることだ。芥川龍之介の短編小説「藪の中」で有名である。この作品は平安時代、藪の中で武士が殺され、犯人を巡って関係者の証言が食い違う話。 20歳で芥川賞を受賞した著者だが、芥川の題名を借りて挑戦したのが本書
普段の歯磨きが重要 「悪玉」とも呼ばれる虫歯菌を保有する人は、保有しない人に比べ脳の出血を起こしやすく、認知機能障害との関連も示唆されているという。国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)脳神経内科の猪原匡史部長に聞いた。 ▽リスクは20倍 虫歯の代表的な原因菌「ミュータンス」。中でも特殊なタ
尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎の襲名披露興行が5月、東京・歌舞伎座で始まった。昼夜2部制で、夜の部の「口上」に、新菊五郎と同じ1977年生まれの十三代目市川團十郎が出演。「同い年、同級生で、生まれた時からずっと一緒。晴れの襲名披露を自分のことのようにうれしく思う」と祝いの言葉を述べた。 5月公演
マヌカという樹木の花から採れるハチミツの販売促進イベントに登壇したタレントの近藤千尋。昨年、第3子の女児を出産し、「大変なこともたくさんあるが、家族でいられる幸せは何にも替えられない」と語った。 イベント中盤、「いつもありがとう」などと書かれた子どもたちの手紙を、預かった主催者から渡されるサプラ
美人画が並ぶ「生誕150年記念 上村松園」=大阪市の大阪中之島美術館 美人画の第一人者の画業を振り返る回顧展「生誕150年記念 上村松園」が、大阪市の大阪中之島美術館で開かれている。6月1日まで(展示替えあり)。 鈴木松年(しょうねん)や竹内栖鳳(せいほう)らに学び、60年に及ぶ画業を貫いた上村松
一章 亀裂 半泣きどころではなく号泣しているおれが家に入ると、父はリビングのソファに座ってテレビを観(み)ていて、おれを見もせず『出ていけ』と言った。『しきたりを守れない奴は、家族ではない』 冷え冷えとした声に、ぞっとした。本気だ。母に促されるようにして『もうしません、すみません』と謝罪す
国連児童基金(ユニセフ)のジョナサン・クリックス広報官=写真左奥=は12日、パレスチナ自治区ガザの状況について「停戦崩壊以降、爆撃が激しくなり、800人以上の子供が犠牲になった」と指摘した。その上で「持続可能な政治的解決の道を開くため、停戦が必要だ」と訴えた。視察先のガザ現地から時事通信のオンライ