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勇払原野は世界に誇る自然環境 日本野鳥の会・柳生会長に聞く

2016/11/4配信

 苫小牧東部地域などに残る自然豊かな勇払原野の湿地をラムサール条約湿地にすることを目指す日本野鳥の会。3日の記念シンポジウムに出席した柳生博会長に、勇払原野やウトナイ湖への思いを聞いた。

 ―勇払原野の自然環境をどう評価するか

 いろんな地域を見て歩いてきたが、勇払原野のように手つかずの自然と産業が共存している場所は他にない。日本で唯一の風景だ。広大な原野の中に工場や火力発電所などの産業施設があり、人と生物の営みが共鳴し合っている。これは世界に誇る自然環境だ。

 ―勇払原野はどうあるべきか

 勇払原野は今後も自然と人間、産業の「共鳴、共存」を目指すべきだ。開発は、人間が自然に対して悪いことをしているイメージがあるが、それは違う。無制限な開発ではなく、セルフコントロールしながら進めていかなければならない。そのために、これからは環境のデザインをみんなで考えることが大切。行政や学者、企業、市民がどのような環境を目指すかを一緒になって考える。苫小牧の人々にはもっと勇払原野の大切さを感じてほしい。

―ウトナイ湖への思いは

 ウトナイ湖は、日本野鳥の会が開設した国内第1号のサンクチュアリ(野鳥の聖域)。会の原点はウトナイ湖であり、そして苫小牧に育てられた組織だ。これからもここを環境保護の拠点の一つとして歩んでいく。勇払原野のラムサール条約登録湿地を目指し、湿地の生態系の維持とともにワイズユース(賢明な利用)について考えていきたい。
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