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ヒグマ出没相次ぐ 白老小裏山や住宅街で目撃

2016/9/17配信

 ヒグマの出没が白老町の市街地で相次いでいる。15日に続き、16日も白老小学校の裏山や近くの住宅街で目撃情報が寄せられたほか、ポロトの森でも複数の痕跡が見つかった。町は道猟友会苫小牧支部白老部会に巡回範囲を拡大するよう要請。町職員による周辺地域のパトロールを強化した。近隣住民にも外出時には注意するよう呼び掛けている。

 町生活環境課によると、16日午後1時5分ごろ、白老小(緑丘3)の複数の児童が校舎2階窓からクマのような黒っぽい動物が動いているのを目撃した。現場は校舎北東側の斜面上部の林。通報を受けて同校の教員や町職員などが現場周辺を確認したが、痕跡などは見つからなかったという。同校は授業終了後、学年ごとに集団下校を実施。白老中も午後3時30分に一斉下校措置を講じた。

 午後3時45分頃には、下校途中の白老小6年の男子児童が若草町1の住宅地でごみステーション付近にいるヒグマを見かけた。クマはその後、近くのポロト湖方向に逃げたという。児童にけがなどはなかった。

 このほか、小学校から200メートルほど離れた緑丘2の住宅の車庫前でクマの足跡を発見。ポロトの森の遊歩道では4カ所でクマのふんが見つかり、16日午後2時すぎにキャンプ場を閉鎖。湖周辺の遊歩道への立ち入りを禁止した。

 町は同日夕、行政防災無線で周辺住民に注意喚起。17日早朝には、若草町の目撃現場に立て看板を設置した。

 町内では8月30、31日に環境衛生センター周辺で親子グマ、今月15日に小学校近くの住宅街をうろつくクマが目撃されたばかり。白老小近くの末広5に住む50代の主婦は「人間の生活エリアにクマが出てくるのは怖い」と不安な表情。別の40代主婦は「日中にクマが出るとは思っていなかった。習い事などで子どもの帰宅が遅くなる時は迎えにいくようにしている」と話した。

 町生活環境課によると、これまでに畑の作物や生ごみが荒らされた形跡は無い。担当者は「今年はヒグマが好むコクワなどの木の実が豊富で、親離れしたばかりで縄張りを持たない若グマが出てきているのではないか」と推測。当面は巡回などによる警戒を続け、市街地での出没が相次ぐ場合は「捕獲も視野に対応を検討したい」としている。
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