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苫小牧市立中央図書館 ビジネスコーナー開設

2016/7/6配信

 苫小牧市立中央図書館は社会人の図書館活用を促すために、ビジネス書などを集めた「ビジネスコーナー」を新設し、各機関が発行する起業や職業訓練、融資情報のパンフレットも置いた。図書館によるビジネス支援は近年、全国的に広がっており、創業セミナーを開くなど新たなサービスが積極的に取り入れられている。同館も関係機関などと連携し、サービスの充実を目指す。

 同館は6月28日にビジネスコーナーを1階の新聞コーナー近くの本棚に開設。「リーダー1年目からの教科書」(辻秀一著)や「世界のエリートに読み継がれているビジネス書38冊」(グローバルタスクフォース編)など、起業からリーダーの心得、退職時の手続きに至るまで幅広いジャンルの200冊を集めた。パンフレットは、市や商工会議所などが発行する起業支援や職業訓練情報を紹介する内容。同館は「今後パンフレットを増やし、書籍も新しい情報を提供できるよう更新していければ」と語る。コーナーを訪れた男性(42)は「分かりやすく仕事に役立ちそうなコーナーですね」とパンフレットを手に取っていた。

 近年、全国的にビジネス支援に取り組む図書館が増えている。全国公共図書館協議会(東京)の2014年度調査によると、何らかのビジネスサービスを展開する公立図書館は市区町村立で4割強、都道府県立で約95%。背景にはビジネス支援をはじめとする課題解決型サービスの需要の高まりがあり、同調査でもサービス利用が「増加している」と回答したのは市区町村立で約46%を占めた。

 支援内容は相談業務から起業セミナー開催まで多岐にわたる。04年度に取り組みを始めた鳥取県立図書館は、職員がビジネス支援のための研修を受け、相談体制を整備。今ではレファレンスサービスの2割ほどがビジネス関連となり「起業したいが、その業界の企業がどんな経営状況かを知りたい」といった専門的な相談も寄せられる。

 同館は「従来、『そんなことを図書館に相談して答えてくれるの』との見方もあったと思うが、今は浸透したと感じている」と説明。「商工会議所などに相談窓口があっても敷居が高くて行きにくい状況もあるよう。気軽に来られて、休日も開いているという部分が利用されている理由の一つでは」とみる。

 苫小牧市と人口が同規模の千葉県浦安市の浦安市立中央図書館は01年度に起業のための連続セミナーをスタート。04年度からは市、商工会議所、日本政策金融公庫と連携して創業支援セミナーを毎年2回開いている。参加者は15年度、延べ300人に上った。各機関との連携によるメリットは大きく、同館は「気軽に足を運べる図書館を入り口に、融資相談など専門機関につなげられるのが強み。連携はうまくいっている」と話す。

 苫小牧市立中央図書館では現時点で、ビジネスコーナー開設以外の具体的な取り組みは決まっていないが「需要を見ながら、他機関との連携も視野に入れてサービスを拡大していければ」と意欲的で、今後の展開が注目される。

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