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苫小牧でも直下型地震の可能性 胆振・日高にも活断層

2016/4/21配信

 熊本、大分両県で甚大な被害を出した地震は、局地的に激しい揺れをもたらす直下型地震の恐ろしさを改めて浮き彫りにした。国内には97の主要活断層帯があるが、東胆振、日高地方にも「石狩低地東縁断層帯南部」と呼ばれる活断層が走る。近年の活動状況は明らかになっていないが、政府の地震調査研究推進本部によると、仮に断層帯全体が活動した場合、熊本地震の本震のマグニチュード(M)7・3を上回る「M7・7程度以上の地震が起きる可能性がある」。苫小牧でも直下型地震が起きるかもしれない―。関係機関・団体は警戒を強めている。

 同本部によると、石狩低地東縁断層帯南部は、千歳市から安平町、苫小牧市、厚真町を通り、日高町沖の海域まで伸びる、全長54キロ以上と推定される活断層。M7・7以上の大地震が起きる確率は「30年以内に0・2%以下」とされている。

 一方、今回の熊本地震の本震を引き起こしたとされる布田川(ふたがわ)断層帯による地震の発生確率は「30年以内に、ほぼ0%~0・9%」。石狩―と布田川―のいずれの活断層も、国内にある主要活断層の中では「(地震が発生する確率が)やや高いグループ」に属している。

 同本部の和田弘人(こうじん)地震調査研究企画官(41)は「やや高いグループ」の地震発生確率について、「30年間で火災やひったくりに遭う可能性とほぼ同等と考えてよい」と説明。「まず、地震は身近に起こり得る災害という認識を持ち、日ごろから地震対策を考えてもらいたい」と呼び掛ける。

 道が昨年示した「地震被害想定調査結果報告書」によると、石狩低地東縁断層帯南部による最大の地震(M7・2)は最大震度7で、胆振管内では死者58人、重軽傷者703人、避難者数1万5420人、建物の全半壊4593棟。日高管内では死者8人、重軽傷者195人、避難者2817人、全半壊1622棟と推定されている。

 一方、苫小牧市の地域防災計画は国や道が警鐘を鳴らす活断層とは別の断層があることを指摘している。苫小牧港・西港入り口付近から美園町方向へと約15キロにわたって走る「隈根尻(くまねじり)上昇帯」だ。

 地震を引き起こす活断層である確証はないが、もし同上昇帯による苫小牧直下型地震が発生すれば、最大で震度6強の揺れが想定され、市内だけで死者25人、負傷者398人、避難者数9410人の人的被害が発生。家屋144棟が全壊し、894棟が焼失するという。

 市危機管理室は「今後、苫小牧で直下地震が起きる可能性もある。市としての防災対策や、市民への防災意識の啓発を続けていきたい」と話している。

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