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日胆戦略会議 噴火湾航路で高速船使い実証実験

2016/3/18配信

 胆振日高管内の全18市町と観光、経済団体などで構成する「北海道新幹線×nittan(日胆)地域戦略会議」(事務局・苫小牧市)は17日、渡島管内森町から室蘭市へ海路で向かう噴火湾(内浦湾)横断航路で実証実験を行った。昨年8月に続く2度目の実験で、今回初めて高速船を使用。海外の旅行業者や雑誌編集者なども初めて招待し、20日までの日胆地域の視察ツアーと絡めて、観光商品化の可能性を検証する。航路実験は天候にも恵まれて、1時間余りの快適な船旅となり、参加者の反応も上々だった。

 同航路は、26日に開業する北海道新幹線の効果を見据え、課題だった新函館北斗駅(北斗市)から日胆地域までの長い移動距離を短縮し、観光資源にも生かす試みだ。

 昨年8月に道内大手の旅行業者など約30人を迎え、32人定員の小型クルーザーで試験運航したが、今回はツアー商品化を視野に入れて130人定員の高速船を使用。国内外の観光業関係者ら79人が乗船し、海外からは中国、韓国、台湾、シンガポールの4カ国の旅行会社や雑誌社など8社11人が参加した。

 一行は森町でイカめし作りを体験し、漁港近くの「日本の冷凍食品事業発祥の地」とされる冷凍食品工場を見学。自分で作ったイカめしや森町の昆布とホタテの特産品も味わった後、船に乗り込んだ。

 船内はゆったりした造りでソファーもあり、トイレは温水洗浄便座を完備。船内アナウンスが流れる中、窓越しやデッキから、駒ヶ岳など航路の噴火湾に広がる豊かな自然景観を眺望。室蘭の白鳥大橋をくぐる際には、デッキから見上げ、カメラを向ける姿もあった。

 室蘭港では「歓迎」を意味する国際信号旗を持った室蘭の市民グループや、苫小牧市の観光親善大使ハスカップレディなどが出迎え、当初想定より30分ほど速い、約1時間15分で到着した。

 台湾の旅行会社でツアー企画を担当する、林雪嬌さんは「北海道ツアーの企画では、新幹線と飛行機の組み合わせを考えているが、この航路は移動時間の短縮だけでなく、イルカも見られるなど魅力的」と評価。香港の旅行雑誌で編集に携わるバナ・チュウさんは「海上から見える駒ヶ岳など自然の美しさは香港の人にも喜ばれると思う」と話した。

 この後、室蘭市内のホテルに移動し、日胆地域の観光をアピールするセミナーや交流会も開催。20日にかけて日胆地域を4コースに分かれ、各地の観光スポットなどを巡る視察ツアーも展開する。

 同戦略会議は、旅行会社に一部経費を補助して、同航路を使った観光商品を6~8月に実現させたい考え。事務局の苫小牧市政策推進課の吉田帆南美主事は「参加者の声を参考に、新幹線効果を日胆地域に取り込む仕組みを整えたい」と力を込めた。

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