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蓄電池併設のメガソーラー計画 苫小牧市美沢で

2016/2/29配信

 太陽光や風力など再生可能エネルギーを利用した発電事業を展開する日本グリーン電力開発(東京)が、苫小牧市内東部に大型蓄電池を併設した最大出力3万8000キロワットの大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を計画していることが分かった。蓄電池併設型メガソーラーの建設は全国的にも珍しい。早ければ6月に着工、来春の稼働を目指す。

 再生可能エネルギー(太陽光、風力、水力、地熱、バイオマス)を活用して発電した電力を、国が定めた固定価格で調達するよう電気事業者に義務付けた再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT制度)が2012年度にスタート。苫小牧市内でも大手企業によるメガソーラー建設が相次いだが、当初計画されていた大掛かりなメガソーラーはほぼ完成し、建設は一段落していた。

 道内の売電先である北海道電力は現在、FIT制度での受け入れについて、接続可能量37万キロワットを超える申し込みに条件を設定。出力2000キロワット以上のメガソーラーに対して、急な出力変動に対応した蓄電池の設置など、出力変動の緩和策を求めていることも建設が落ち着いた理由の一つとみられる。

 日本グリーン電力開発が建設を計画しているメガソーラーは実際に送電する際の最大出力に当たるパワーコンディショナー(PCS)定格出力が2万5000キロワット。年間予想発電量は3900万キロワット時で、一般家庭約1万世帯分の消費電力に相当する。1キロワット時当たり40円で全量を北海道電力へ売電する。

 蓄電池の容量は現時点で明らかにしていないが、北電が出力抑制が必要ない指標としている出力の変動幅毎分1%以内をクリアするため、君塚元・最高経営責任者(CEO)は「PCS定格出力と同じ規模の蓄電池になる」と言う。

 道内に現在、出力の変動幅を1%以内に収める条件をクリアした蓄電池併設型メガソーラーはなく、同社の施設が完成するとモデルケースとなる可能性もある。既に建設予定地として、苫小牧市美沢の道央道美沢パーキングエリア北側に約88ヘクタールの土地を取得。現在、道へ開発許可の申請をしており、順調に手続きが進めば6月にも着工する。総事業費は120~140億円に上る見通し。

 君島CEOは「再生可能エネルギーの弱点だった出力を安定させる技術を確立し、メガソーラーのさらなる普及を後押ししたい」と意気込んでいる。

 昨年12月末現在、胆振管内で、稼働しているメガソーラー(出力1000キロワット以上)は41カ所。日射量の多さに加え、広大な土地とその価格の安さから一大集積地となっており、発電規模で合計約30万キロワットに上り、道内全体の約半分を占めている。

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