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新消防庁舎が完成 来年3月に稼働-苫小牧市

2015/11/30配信

 苫小牧市が、市内新開町2に建設していた新消防庁舎が完成した。末広町にある現在の市消防署と旭町の市役所内の消防本部、消防団本部などの機能を集約し、来年3月の稼働を目指す。屋上には一時避難場所としての機能を持たせ、大津波が市内を襲った際は1000人規模の住民を収容可能。将来の消防隊員構成を見据え、道内ではまだ珍しい女性隊員専用の仮眠室も備える。

 新庁舎の敷地面積は9000平方メートルで、建物は鉄筋コンクリート造り4階建て、延べ床面積は約4500平方メートル。昨年6月に着工し、9月末に完成した。庁舎の隣には、6階建て相当の主棟と3階建て相当の副棟から成る多目的訓練棟も併設。災害などに備え、山岳救助を含めたあらゆる訓練ができるようになっている。総事業費には約28億円。

 新消防庁舎が建設された新開町と隣接する明野地区一帯は現在、市が定める消防署・出張所の適正配置基準である消防ポンプ車の現場到着範囲(4分30秒以内)外にあるため、発展著しい市内東部地域の消防力補完の意味合いも持つ。

 3階の「高機能消防指令センター」は従来の指令機能に比べ、通報から現場到着までの時間を数十秒~分単位で短縮できる。これまでは通報があった場合、内容は各消防署に紙で出力され、それを手に消防隊員が地図を使って現場に出動。署から現場の隊員への情報伝達手段もこれまでは無線だけだったが新システム移行後は各車両に備えた液晶画面に出動要請の内容や事故・災害概要、現場の位置が表示され、瞬時に確認できる。

 同センターが入る指令室の隣には大規模災害時などに消防と関係機関が情報の伝達、共有を図る対策室も設置。約30人を収容でき、緊急の対策会議などに用いる。

 時代に合わせた取り組みとして、3階にはこの他、女性消防隊員用の仮眠室4室とトイレ、シャワーを備えた女性専用スペースを用意。道内でも複数自治体が女性隊員の採用を進める中、苫小牧も女性隊員の確保に向け、一歩踏み出した格好だ。

 屋上は床面積が約800平方メートルあり、大津波などの際は1000人以上の避難者を収容できる。

 4階には大規模停電と断水に備え、3日分の給水機能と自家発電装置を完備。駐車場には道の防災航空隊のヘリが着陸できるヘリポートも設ける。外構部分は年内の工事完了を予定している。

 市民や関係機関が施設を広く利用できるよう150人を収容できる研修室を設置。地域単位での防災講座開催など学びの場としても開放することにしている。

 市消防本部は「時代に合わせた消防機能を備え、隊員のより迅速な活動が可能となり、市民にとっても利用しやすい環境となる」と説明する。

 12月下旬に消防本部が移転。その他の機能移転は、来年3月下旬まで随時行われる。

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