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CCS実証試験本番へ 排ガスからCO2分離・回収技術

2015/11/26配信

 経済産業省が2016年度から苫小牧沖でスタートする二酸化炭素(CO2)を地中に封じ込める技術(CCS)の実証試験は、本番前の準備が最終段階に入った。苫小牧市真砂町の基地内では、排ガスからCO2を分離・回収する装置など地上設備が完成。12月上旬から実際に排ガスを使った、CO2の分離・回収試験が始まる。

 CCSは工場などの排ガスからCO2を分離・回収し、海底下にパイプを通じて貯留する技術。大気中へのCO2排出を効果的に抑制できる地球温暖化対策の一つとして注目されている。来年4月から苫小牧沖で実証試験がスタートする。

 経産省から施設整備を請け負う日本CCS調査(東京)は10月末までに出光興産北海道製油所(市真砂町)の隣接地に地上設備を整備。陸地から海底に向けて掘った、CO2を送り込むための井戸も完成したため、同製油所から排ガスの提供を受け、CO2を分離・回収する試験の準備に入った。

 排ガスは、同製油所からパイプライン(総延長約1・4キロ)を通じてプラント内に引き込まれ、特殊な溶液にCO2を吸着させた後、減圧、加熱処理を経て濃度99%以上のCO2を取り出す。CO2を取り出した後に残るガスは主に可燃性の水素やメタンで、自家発電用ボイラー燃料として活用。溶液の加熱に用いる他、プラント内で使用する約6割の電力を賄う。

 排ガスの供給は20日に始まり、現在はプラントを構成する機械設備の稼働確認をしている段階。分離・回収し切れなかった余剰ガスを焼却する装置も試運転し、炎を上げている。

 CO2の分離・回収試験は12月上旬から来年2月上旬までを予定。3月末までプラントの暖気運転を経て、4月から実証試験の実施事業者がCO2の圧入をスタートさせる。

 経産省はその後、19年3月末までの3年間で30万トン以上のCO2を封じ込め、20年のCCS技術実用化を目指し、貯留状況の監視などを続けることにしている。

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