3

29(金)

胆振の
明日の天気

雨 夕方 から くもり 所により 昼前 から 夕方 雷 を伴う

12 / 6

主要

新ときわスケートセンター 騒音の規制基準超過

2015/6/19配信

 昨年10月にオープンした苫小牧市の新ときわスケートセンター(ときわ町3)が、市公害防止条例で定める騒音の規制基準を超過していることが、18日の市議会定例会一般質問で明らかになった。市は対策として、今季営業を開始した6月から早朝と深夜の使用を中止し、利用時間を短縮。アイスホッケーなど競技関係者らに理解と協力を求めた他、「近隣住民に迷惑が掛からないよう防音対策を進めていく」としている。市内の他のスケートリンクでは、同様のトラブルは起きていないという。

 金沢俊氏(緑風)の質問に理事者側が答えた。

 市によると、昨年12月上旬に「アイスホッケーのパックがフェンスに当たる屋内の音が外に響く」といった苦情が寄せられ、市が同月中旬の4日間にわたり調査。その結果、特に夜間の社会人枠の利用時に、住宅地の騒音規制基準(40~45デシベル)を超える数値が801回発生し、最大で70デシベルの数値を記録したという。

 これを受けて市は3月から対策として、施設の内壁に吸音材を張り付けるなど措置を取った。また、今月1日から、午前6~8時、午後10時~11時半の早朝、深夜の時間帯の利用を中止した。

 同センターは鉄骨造り平屋建て(総工費約9億8000万円)。下肢に障害を持つ人たちのアイススレッジホッケーにも対応する、道内に例のない工夫も凝らしており、昨年11月にはブルームボールの世界大会も開催された。

 騒音問題を受けた施設の利用時間短縮措置について、地元アイスホッケー関係者は「せっかく造ったリンクを市民が使えないのはおかしい。お金を掛けてでも苦情の来ないような設備にしてほしい」と要望する。

 市議会の質疑で、岩倉博文市長は「市街化区域の中に造る際、音や光、振動、騒音など普通の設計者であれば考えることなのだが。非常に残念だ」とし、早急に対応していく考えを示した。
紙面ビューアー
ニュースカレンダー

週間ランキング

集計期間 03/21 〜 03/28

受付

苫小牧民報社から

クリップ保存しました
マイページへ
クリップ削除しました
マイページへ
会員登録するとクリップ登録機能が使えます。
詳しくはこちら