日本の花風景100選に「王子製紙苫小牧工場」 秋に色づく塀のツタ
2015/5/14配信
苫小牧市内の三条通り沿いにある王子製紙苫小牧工場の塀に広がる植物が、池坊華道会(京都)の「未来にのこしたい日本の花風景 池坊花逍遥(しょうよう)100選」(農林水産省後援)に選ばれた。全国から1200件の応募があり、道内で選ばれた4件のうちの1件。応募したのは一般市民で、同工場は認定の連絡を受けて初めて知った。「驚いたが、これを機に多くの人に見ていただければ」と話している。
昨年「花きの振興に関する法律」が制定されたのを受け、同華道会が花にちなむ地域ブランドを育もうと実施。昨年9~11月に募集し今年1月下旬に発表した。全国で100カ所、道内では「王子製紙苫小牧工場の塀の花」のほか「美瑛町(上川管内)の白樺街道」「冬を迎える直前のサロベツ湿原」「夏の富良野スキー場」が選ばれた。
同工場の「塀の花」は、塀に沿って等間隔で植えられているアメリカヅタ、ナツヅタ(計35本)と低木のカイヅカイブキ(14本)。ツタは塀をはうように伸びており、秋には赤色に染まり、塀に寄り掛かるように植えられているカイヅカイブキの緑とのコントラストがよりいっそう美しくなる。
植物は工場の了承を得て苫小牧市が2012年に植えて管理しており、いわば市と工場のコラボレーション。王子製紙の煙突が背景にあり、同華道会は「景観も含め、地域に密着し、未来に残したい風景として認定した。活性化の取り組みなど広がりが出れば」と言う。
応募者は一般市民(氏名非公表)で、苫小牧工場は2月中旬に本社からの連絡を受けて初めて知った。同工場の広報担当者は「とても驚き、すぐに塀を確認に行きました。あまり知られていなかったと思うので、これを機に皆さんにも見てほしいと思うのと同時に、今後も大切に見守っていきたい」と話す。市緑地公園課は「狭い歩道で歩行者の邪魔にならないよう、成長しても壁に沿って広がっていくツタを選んだ。認定は驚いたが、大変うれしいこと」と言う。認定証は工場が受け取り保管している。
池坊華道会によると事業は今回に限って実施しており、100選が増えていくことはない。同工場は、歩行者が見に来る際に横断歩道以外を横断しないよう注意を呼び掛けている。
昨年「花きの振興に関する法律」が制定されたのを受け、同華道会が花にちなむ地域ブランドを育もうと実施。昨年9~11月に募集し今年1月下旬に発表した。全国で100カ所、道内では「王子製紙苫小牧工場の塀の花」のほか「美瑛町(上川管内)の白樺街道」「冬を迎える直前のサロベツ湿原」「夏の富良野スキー場」が選ばれた。
同工場の「塀の花」は、塀に沿って等間隔で植えられているアメリカヅタ、ナツヅタ(計35本)と低木のカイヅカイブキ(14本)。ツタは塀をはうように伸びており、秋には赤色に染まり、塀に寄り掛かるように植えられているカイヅカイブキの緑とのコントラストがよりいっそう美しくなる。
植物は工場の了承を得て苫小牧市が2012年に植えて管理しており、いわば市と工場のコラボレーション。王子製紙の煙突が背景にあり、同華道会は「景観も含め、地域に密着し、未来に残したい風景として認定した。活性化の取り組みなど広がりが出れば」と言う。
応募者は一般市民(氏名非公表)で、苫小牧工場は2月中旬に本社からの連絡を受けて初めて知った。同工場の広報担当者は「とても驚き、すぐに塀を確認に行きました。あまり知られていなかったと思うので、これを機に皆さんにも見てほしいと思うのと同時に、今後も大切に見守っていきたい」と話す。市緑地公園課は「狭い歩道で歩行者の邪魔にならないよう、成長しても壁に沿って広がっていくツタを選んだ。認定は驚いたが、大変うれしいこと」と言う。認定証は工場が受け取り保管している。
池坊華道会によると事業は今回に限って実施しており、100選が増えていくことはない。同工場は、歩行者が見に来る際に横断歩道以外を横断しないよう注意を呼び掛けている。