2

21(木)

胆振の
明日の天気

晴れ一時雪

4 / 0

主要

経済効果年950億円超、雇用1万人超 苫小牧型IRで試算

2015/3/23配信

 苫小牧市は、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)が市内に立地した場合の経済波及効果額の試算をまとめ、22日に苫小牧市民会館で開いた市主催の市民セミナーで公表した。道内経済への経済効果は年950億円以上、雇用は1万人以上創出されると報告。一方、ギャンブル依存症の増加など社会的な影響対策の必要性も強調した。

 苫小牧型IRのコンセプトや経済効果の試算に関しては、市の委託であずさ監査法人(東京都)が報告書作成に当たった。22日の市民セミナーには市民ら約110人が参加し、市職員と同法人の公認会計士が解説した。

 民間事業者が整備・運営する苫小牧型IRの基本コンセプトは▽広大な自然を生かす▽空港隣接地の強みを生かす▽道内周遊観光の拠点▽北海道観光の魅力を発信する―などし、一般客向け約1200室と富裕層向け約200室のホテル、2000人規模の国際会議場、カジノや映画館、ショッピングセンター、スケートリンク、乗馬コース、温泉施設などを備えた複合施設を想定。これに基づく経済効果について、海外事例や国内市場データも踏まえ試算した。

 それによると、施設建設時の効果額は1920億~3000億円で、運営時はカジノやホテルなど各施設の売り上げ、食材や資材の調達など各生産活動なども含め、年間の経済効果は950億~1100億円。利用客は年間190万~330万人と見込んだ。雇用創出は建設時に1万6500~2万5800人、運営時には1万~1万7900人とした。

 セミナーでは、ギャンブル依存症の拡大や治安悪化、反社会的勢力の関与、青少年育成面への懸念など負の側面も報告。「治安対策には国やIR事業者の警備部門と連携」「市街地から離れた場所への設置」といった対策を示し、「IR導入には地域コンセンサスが重要」とした。

 質疑応答では参加した市民から、社会的な影響への不安の声も相次いだ。これを受け、岩倉博文市長は「私も子どもたちに悪い影響を与える施設は造りたくない。ただし、じり貧のまちだけにはしたくない。この点を理解していただき、反対意見も結構なので、たくさんの意見を寄せてほしい」と呼び掛けた。

 セミナーは24日午後6時半からも市民会館で開催。事前の申し込みがなくても参加できる。また、市職員によるIR出前講座も受け付けており、詳細は市政策推進課 電話0144(32)6039。

週間ランキング

集計期間 02/14〜02/21

お知らせ

受付

苫小牧民報社から