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苫小牧市の元教員の死は公務災害 校舎工事の石綿が原因

2014/5/13配信

 苫小牧市立小学校の元男性教諭(享年68)が2005年に中皮腫で死亡したのは、アスベスト(石綿)を使った校舎の増改築工事により石綿を吸引したことが原因だとして、地方公務員災害補償基金北海道支部の審査会が3月に公務災害と認定していたことが13日までに、分かった。公立学校の教職員が石綿による公務災害の認定を受けるのは、道内初。

 同支部の事務局を置く、道人事課によると、元教諭が1962~85年に勤務した3校で石綿建材を使った増改築工事が行われ、教室内に拡散した石綿が掃き掃除などを行った際に空中に舞い上がり、元教員が吸引した可能性が高いという。元教員が授業を行っていた教室と増改築工事現場との距離は十~数十メートル。3校で1年以上、石綿にさらされていたという。

 元教諭は退職後に胸膜中皮腫を発症し、05年8月に死亡。妻(76)と長女(45)は10年、同支部に公務災害認定を求めたものの、昨年10月に「公務災害外」と判断された。遺族側は今年1月に専門家による調査資料などをそろえて、同審査会に不服申し立てに当たる審査請求を行い、今年3月19日、公務災害の認定を受けた。

 調査に協力した中皮腫・じん肺・アスベストセンター(東京都)の公表内容によると、元教諭の手術肺からは石綿を扱う作業員以上の石綿小体が検出されたという。

 長女は「本当にきれい好きな父は、白っぽいほこりが舞う校内でよく掃除をしていた。認定され、少しは父の思いに報えたのではないか」と話している。

 ■地方公務員災害補償基金=常勤の地方公務員の公務災害・通勤災害に関して、地方自治体の補償業務を代行する総務省管轄の団体。北海道支部では、道内で勤務する約14万人を対象とした災害補償事務を行っている。

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