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苫小牧出身のEXILE・SHOKICHIさんにインタビュー

2014/5/6配信

 国民的人気を集めるボーカル&ダンスグループ「EXILE」(エグザイル)のメンバーで、苫小牧市出身のSHOKICHI(ショウキチ)さんが2日、札幌市内で苫小牧民報のインタビューに答えた。昨年は日本の音楽界史上最多となる4度目の日本レコード大賞を獲得した19人組のボーカル兼パフォーマーとして奮闘を続ける28歳は「古里・苫小牧の皆さんに、胸を張ってもらえるようなアーティストになりたい」と、さらなる飛躍を誓った。

 音楽と出会ったのは、苫小牧東中学校1年生の時。ギターの格好良さに引かれて友人たちとバンドを結成し、ボーカルを担当。2年生の時には札幌で開かれた有名ロックバンドのライブに足を運び、歌でたくさんの人の心を動かせることを知った。そして、自分自身と一つの約束を交わしたという。

 「将来は絶対、歌手になる」

 野球少年でもあった当時は長身の投手として、地元でもその名が知られる存在だったSHOKICHIさん。古豪・苫小牧工業高校に進学するも、歌への思いは大きくなるばかり。親の猛反対を押し切る形で野球部を1年で退部し、その後はバンド活動に専念した。

 「(緑町のカラオケ店)エジソンには、ほぼ毎日のように通っていました。店のおばさんが、僕が歌手になりたいっていうのを知っていて、掃除の手伝いをする代わりに、ただで歌わせてもらったこともありました。(春日町のライブハウス)さいとう楽器音楽館でも、ほかの高校のバンドと一緒にライブをやっていましたね」

 大学進学後の2006年には、ボーカルメンバーの脱退に伴い行われたEXILEのオーディションに参加するも落選。それでも、歌唱力や音楽に懸ける熱意が関係者に認められ、翌年にはEXILEの弟分であるJ Soul Brothers(ジェイ・ソウル・ブラザーズ)に加入。当時を振り返り、「苫小牧に居た時から歌手になるために必死で努力してきた思い出が走馬燈のように浮かび、涙があふれた」と語る。

 その後は憧れだったメジャーデビューを実現。そして09年、ついにEXILEのメンバーに抜てきされた。日本のトップアーティストの仲間入りを果たすが、この時は「喜びよりもプレッシャーの方が大きかった」という。環境もがらりと変わり、コンサートやテレビ出演など多忙な日々を送るようになった。 「EXILEは常に変化を繰り返すグループで、超特急の列車に乗っているような感覚。最初の2~3年はしがみ付くのに精いっぱいだったけど、その代わり1カ月・1週間単位で自分の成長を実感できるんです」

 来月にはEXILEで3人目となるソロデビューを果たす。だが、それは決して自分自身のためではなく「EXILEがよりパワーアップするために個の力の成長が必要」と、3年前に自らソロデビューの企画書を事務所へ持ち込み、アピールを続けてきた結果だという。

 さまざまな夢の扉を、音楽に対する無限の情熱で切り開いてきたSHOKICHIさん。その原点となった古里には、特別の思い入れがある。

 「島国根性という言葉もありますが、北海道の人は、道産子という理由だけでものすごく応援してくれる。僕がアーティストを続ける意味も、それに応えるためにある。自分の歌、そして行動で苫小牧・北海道を盛り上げていきたいですね」

 ■SHOKICHI 本名・八木将吉。1985年10月3日、苫小牧市生まれ。身長182センチ、体重72キロ。血液型A型。4月からはSTV(札幌テレビ放送)の情報番組「どさんこワイド179」でみらい応援キャスターとしても活躍。来月4日にはソロデビューシングル「BACK TO THE FUTURE」をリリースする。
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