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前年度比58匹増の142匹 4―7月末のアライグマ捕獲-苫小牧市

2019/8/23配信

 苫小牧市内で今年4月から7月末までに捕獲された特定外来生物のアライグマは、前年度同期比58匹増の142匹に上った。9月中にも2018年度の年間捕獲数180匹を上回る勢い。家庭菜園の野菜が食い荒らされるなどの被害も出ており、市は「見つけてもむやみに近づかず、餌は与えないでほしい。食害を見つけたら連絡を」と呼び掛ける。

 道生物多様性保全課によると、北米原産のアライグマが道内で野生化したのは1979年ごろ。恵庭市内で飼育されていた10匹ほどが逃亡し、酪農地帯などで定着したのが始まりとされる。天敵がほとんどおらず、満1歳ごろに成獣化。雌は出産時に3~6匹を産むなど繁殖力が強く、シカなどと同様、農作物への被害が懸念されている。雑食性だが、農作物としては主にコーン類を好む傾向にあるという。

 市は2010年から業者に委託したり、農家に箱わなを貸し出すなどして捕獲を強化。今年も樽前や丸山の山林、沼ノ端地区の郊外、苫小牧東部工業地域など、ほぼ市内全域で捕獲されている。

 今年度、7月末までの142匹の内訳は業者捕獲が97匹、わな貸し出しによる捕獲が45匹だった。成獣の雄が最も多い53匹で、1歳未満の幼獣の雌40匹、幼獣の雄28匹、成獣の雌21匹となっている。

 例年、繁殖期を迎える4月ごろから捕獲に乗りだし、行動が活発化する6~8月ごろに捕獲数が増える傾向にある。今年は4月が19匹(前年同月比1匹減)と前年並みだったが5月47匹(同24匹増)、6月35匹(同18匹増)、7月41匹(同17匹増)と毎月1・5倍ぐらいの捕獲数で推移。8月は22日時点で、21匹(同3匹減)という。

 関係者によると、今年も市内各地で家庭菜園のビニールハウスやネットが破られたり、収穫前のコーンやイチゴ、ブドウといった果物類が食い荒らされるなどの実害が出ている。

 過去5年間の市内での捕獲数は14年度107匹、15年度169匹、16年度242匹、17年度182匹、18年度180匹。市環境衛生課は「今年は想定の範囲内の捕獲ペース」としながら「アライグマは長い5本指の足跡が特徴。家庭菜園の食害などが疑われる場合は相談を」と呼び掛ける。

 成獣でも体長が70センチ程度しかなく視認しにくい上、警戒心が強く、人前にあまり姿を見せないことなどから市内での生息数は把握できていないのが実情だ。18年12月時点で、道内で生息が確認された市町村数は156市町村。17年度の全道捕獲数は、前年度比3828匹増の1万6182匹に上る。

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