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イワクラが安平町の廃材一元処理 「他社と連携、無駄なく資源に」

2019/8/22配信

 木材加工などを手掛けるイワクラ(本社苫小牧市)が、胆振東部地震で被災した安平町から出た倒壊家屋の廃材処理を一元管理し、資源リサイクルにつなげている。同社を中核に参画した企業などと協力し、18種類に分別した廃材を加工再生する取り組みで、町職員の作業負担軽減などにも効果を上げている。同社の担当者は「他社と連携しながら無駄なく資源を活用して社会に還元したい」と話している。

 胆振東部地震に伴う被害家屋の解体申請件数は8月20日時点の各町まとめで、厚真町189件、安平町174件、むかわ町310件に上る。このうち厚真とむかわの2町は廃材処理に係る業者選びや調整、管理は町が行っている。

 一方、安平町は東日本大震災で被災した福島県相馬市などの事例を参考に外部委託を導入。民間公募で選定されたイワクラが分別後の再利用などに対応する企業全9社と連携し、廃材処理とリサイクルを進めている。

 町によると、解体は今年6月にスタートし、7月末時点で50棟の作業を終了。年内にはすべて完了させる見込みという。廃材は全体で1万7000トン規模になる見通しで、コンクリートや木くず、合板、ガラス、廃プラなど18種類に細かく分別したものを町内の集積所で一時保管。これら廃材の運搬や処理などに係る業者手配や調整はイワクラが一元的に管理している。

 廃材の5割強を占めるコンクリートの再生処理は、全量を苫小牧骨材リサイクル事業共同企業体(苫小牧市)に委託。2割弱を占める木くずなどはイワクラが自社工場で破砕し、チップに加工した後、床下や扉の下地に使うパーティクルボードの原料に再利用している。

 同社環境事業部の高橋賢孝部長代行は「東胆振の地元で発生した廃材を地元企業が有効活用し、再生化商品として全国に届けたい」と説明する。同社は今後、木くずや合板以外にもリサイクルが可能な廃材の再生化を模索し、事業拡大を図る考えという。

 廃材処理や再利用の民間委託について、安平町税務住民課の村山竜太主幹は「分別や運搬などに専門的な知識が必要。職員は復旧・復興業務で多忙なため、専門業者に対応してもらうことで業務の効率化にもつながっている」と話している。

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