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白老でヒグマ出没相次ぐ 社台地区に箱わな設置、農業被害拡大防止へ

2019/8/21配信

 白老町内でヒグマの出没が相次いでいる。6月以降、ポロト湖周辺を中心に社台から虎杖浜までの広範囲で26件の目撃情報が町に寄せられている。町は農業被害の拡大を防ぐため20日、トウモロコシ畑が食い荒らされた社台地区で捕獲用の箱わな1基を設置した。

 町によると、町内でのヒグマの目撃情報は今年、6月11日以降に続々と寄せられ、今月20日時点で前年同期比17件増の26件に上っている。

 16日午後2時20分ごろには、町内白老の町道で、車を運転していた男性が体長約1・2メートルのヒグマと遭遇。人畜への被害は確認されていないが、現場はポロト自然休養林インフォメーションセンターから200メートルの地点で、町は18日まで、ポロト自然休養林を閉鎖した。

 ヒグマの出没は特に別々川から道道白老大滝線にかけての範囲で目立っており、町は現場近くに看板を設置したり、防災行政無線でヒグマへの注意を呼び掛けている。

 箱わなは20日朝、町職員や道猟友会苫小牧支部白老部会のメンバーら約10人が役場の倉庫からトラックで社台の農場に運搬。幅1メートル、長さ2・7メートルの鉄製で餌に誘われて中に入ると、入り口が閉じる仕組み。設置場所について、町は「ヒグマが近くにいる危険性がある」と非公表にした。

 設置されたとみられる農場では、15日に農業被害を初確認。トウモロコシが食い荒らされ、ヒグマの足跡やふんが見つかった。町生活環境課は、足跡からヒグマの体長は1・5メートル程度、4~5歳と推測している。

 16日から18日にかけて別のトウモロコシにも被害が出たため、食害拡大を防ぐため箱わな設置を決定。被害は約20アールに上っており、町はヒグマを捕獲後、殺処分する。

 町は箱わな設置について「人が襲われないようにするとともに、農業被害を防ぐため」と強調。生態に詳しいヒグマ学習センター(登別市)の前田菜穂子代表も「ヒグマは一度餌の場所を覚えると再び訪れる」と設置の必要性を説く。

 町内での箱わな設置は、2016年9月以来、約3年ぶり。3年前にはポロト自然休養林内に置いたが、捕獲できず約1週間後に撤去した。15年には町内の牧場内に設置し、体長1・3メートルで体重約80キロの雄を捕獲し、殺処分した。今回は1週間程度の設置を予定している。

 町は「万一、ヒグマに遭遇した場合は、静かにゆっくりと離れるなどして刺激しないよう心掛けてほしい」と注意を呼び掛けている。

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