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2019年上半期は前年比11人減だが… 増減繰り返す自殺者数-苫小牧市

2019/8/19配信

 苫小牧市内の2018年の自殺者数は前年比17人増の44人に上ったが、19年上半期(1~6月)は前年同期比11人減の14人(暫定値)と大幅に減った。ただ、自殺者数はこの10年間増減を繰り返しており、経済・生活問題を苦にした無職の中高年男性による自殺などが後を絶たない。市は自殺防止対策推進へ医療、保健、労働関係機関との連携を強化、人材育成にも力を入れていく考えだ。

 統計は、厚生労働省自殺対策推進室のまとめ。過去10年間の市内の自殺者数を見ると、09年の57人をピークに緩やかな減少傾向にあるが15年に前年比23人増、18年も同17人増と急増している年もある。
 19年上半期の自殺者14人の性別は男性11人(前年同期比5人減)、女性3人(同6人減)。年齢別では50代4人、20代3人、40代と70代が各2人の順に多かった。

 市健康支援課の担当者は「自殺には多様で複雑な背景がある」とした上で、近年は無職者の男性による経済・生活問題を苦にした自殺が目立つという。
 18年も性別では、44人中31人が男性。年齢別では20代と50代(9人)、30代(6人)、70代(5人)の順に多く、要因別では経済・生活問題が11人、家庭問題9人、健康問題と男女問題が各7人と続いた。職業別では無職25人、被雇用者17人、年金受給者10人が目立った。

 国の自殺対策の指針「自殺総合対策大綱」(17年)が、人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率を施行から10年後の26年までに30%以上減らす目標を立てているのを受け、市も第2次健康増進計画の自殺死亡率削減の数値目標を設定。16年の自殺死亡率20・14を、5年後の21年までに15%減の17・12まで下げたい考えだ。自殺死亡率は18年が25・53、19年上半期は16・34となっている。

 市は2月に市内で医療、保健、教育、法務、労働関係機関など23人を集めた「苫小牧市自殺対策実務者ネットワーク会議」を発足。定期開催し、情報共有や現状の把握を急ぐ。同課の担当者は「精神疾患は医療だけで解決しない。地域での地道な支援が必要。各機関と情報共有を迅速に進めたい」と話している。

 自殺の多くには多様で複雑な原因があり、市役所内の横断的な体制づくりを強化。住民参加の取り組みとして、悩む人を支援するゲートキーパーの養成講座を今月30日と12月19日に開催する予定だ。

 同課の担当者は「自身のSOSに自ら気づくことも大切」と強調。市のホームページでメンタルチェックができる「こころの体温計」利用を呼び掛ける。アドレスはhttps://fishbowlindex.jp/tomakomai/

 同省の全国共通のこころの健康電話相談窓口は、電話0570(064)556。平日午前9時~午後9時。土、日、祝日は午前10時~午後4時。年末年始は休み。

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