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白老のポロト湖に出没ヒグマ、悠然と 室蘭の野鳥カメラマン鎌田さん撮影

2019/8/9配信

 白老町内で6月から今月にかけてヒグマの目撃情報が相次ぐ中、野鳥カメラマンの男性が今月4日、ポロト湖畔に出没したヒグマを写真に収めた。

 撮影したのは室蘭市の鎌田博さん(62)。4日午前6時40分ごろ、ポロト自然休養林入り口の道路付近で湖を眺めていたところ、体長1メートル余りの若いヒグマが姿を現した。その距離数十メートル。鎌田さんを見て驚いたり、威嚇したりするわけでもなく、平然としていたという。全身が水でぬれており、「ポロト湖で水遊びをしていたのでは」と鎌田さん。湖側から道路を悠々と横切って林の中に消えていき、その一部始終を手にしていたカメラで捉えた。
 近くに民家が立ち並んでいるため、警察に通報。猟友会や町職員らが現地を確認し、地域住民に注意を呼び掛けるなど対応に当たった。鎌田さんは「最初は大きな犬かと思ったが、よく見るとクマ。人に対して全く警戒心のない様子だった」と振り返る。

 同日は、同じ個体とみられる目撃情報がポロト湖付近、社台のゴルフ場や牧場近くなどで計5件あった。町生活環境課は「猟友会の見立てでは、親離れしたばかりの3歳くらいの若グマ。餌探しや好奇心もあって盛んに動き回り、人目に付いたのだろう」と推察する。ヒグマは通常、人間の目を避けて用心深く行動するが、経験や学習の乏しさから無防備に動く若いクマも少なくないとされる。

 町内では6月以降、陸自白老駐屯地近くや町環境衛生センター、白老霊園の付近など各所で目撃情報が相次いだ。同課は「森林域はクマの生息地であることを認識し、危険な遭遇、人的被害を避けるため、鈴などで音を出しながら歩くなど注意してほしい」としている。

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