8

26(月)

胆振の
明日の天気

晴れ時々曇り

23 / 15

主要

JR苫小牧駅北口に学習塾の移転相次ぐ 苫小牧練成会とトランスクール

2019/8/6配信

 苫小牧市内で学習塾を展開する苫小牧練成会とトランスクールが、JR苫小牧駅北口近くに相次ぎ本部校舎を移転させた。少子化が進む中、より交通の便が良い場所で生徒数の増加につなげるとともに、学習環境向上で進学実績アップを狙う。

 「苫小牧駅は交通の要。より駅に近く、通学しやすい立地を模索していた」
 地元最大手で市内に6校を展開する苫小牧練成会の吉田文博塾長は、移転の狙いをそう語る。

 1994年に開設した表町の旧本部校舎は小学部、中学部、高校部、事務局を構え、約600人が通学。同駅から徒歩5分の距離だったがJRで通う生徒からは「学校や部活の荷物に加え、塾の教材まで持ち運ぶのは大変」との声が出ていた。

 近年は大学受験を目指す高校生の入塾も増える中、白老、安平、むかわを含めたJR沿線に住む高校生も通いやすいよう、同駅北口の旧紳士服店の建物を改修し、移転。7月8日に授業を開始している。

 校舎は鉄筋コンクリート造り、一部2階建て延べ床面積約1000平方メートルで、教室には最新鋭のプロジェクターを設置。実習スペースや面談室、英語の発音を練習する音読室なども整備され、生徒からは好評だ。吉田塾長は「立地に加え、より学習しやすいハードを整えた。優秀な生徒にも憧れを持ってもらえる学習塾を目指したい」と語る。

 地場の学習塾として2007年に創業したトランスクールは以前から同駅北口のビルで高校部と看護予備校を展開してきたが6月、音羽町の小学部と中学部、本部機能を同ビル内に移転。駅北口校としてリニューアルオープンさせた。市内4校体制で、駅北口校の生徒数は約140人という。

 鉄筋コンクリート造り3階建て延べ床面積770平方メートルの校舎は、焦げ茶色をベースとした落ち着いたホテルのような内装。机やいすにもこだわった。堀吏(つかさ)塾長は「少子化が加速しており、選ばれる学習塾づくりは不可欠。駅に近くて通学しやすい立地とデザイン性の高い校舎で生き生きと学んでほしい」と語る。

 キャンプや体育祭、スポーツ大会などを通じて講師、生徒同士が絆を深め、切磋琢磨(せっさたくま)する学習環境づくりも推進していく。

 市の統計によると、市内の11歳(小学5年)から18歳(高校3年)までの人口は02年1月に1万6275人だったのが、今年6月時点では1万2347人と17年間で約4000人減少。一方、市内で学習塾を手掛ける個人・会社は20以上あり、学習塾関係者は「この20年で新規参入もあったが廃業もあり、学習塾全体の数に大きな変化はない」と言う。

 全国の学習塾経営者でつくる学習塾経営研究会(愛媛)の河野優主宰は「少子化で学習塾は飽和状態」とし、「集団指導型の大きな学習塾ほど、遠くから生徒を集客できるよう主要駅近くに移転する傾向がある」と説く。

 近所の子どもたちをターゲットとした個人塾の少人数指導が進む一方、大手塾は日本語教育や教材販売などを含む多角経営にシフトしていくと予測。「インターネットを活用したオンライン教育もますます活発化していく」とみている。

週間ランキング

集計期間 08/19〜08/26

お知らせ

受付

苫小牧民報社から