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深刻化する児童虐待 18年度、前年度比28件増の222件-苫小牧市

2019/6/15配信

 苫小牧市が2018年度に児童虐待の相談や通告を受けて対応した件数は、前年度比28件増の222件だった。約半数が心理的虐待で、養育怠慢(ネグレクト)も目立った。市は今年度、こども支援課に「子ども家庭総合支援拠点」を開設するなど相談体制強化に乗り出しており、よりきめ細かな対応で、深刻化を防ぎたい考えだ。

 市の児童虐待に関する統計は以前、通報を受けた時点で1件としてきたが17年度からは対応が終結した時点でカウントする方式に変更。全国の児童相談所と同様の集計方式となり、件数と被害児童数は同数になった。

 市によると、18年度は前年度からの繰り越し分を含め222人の虐待事案に対応。このうち118人が未就学児で、小学生は72人だった。

 通報者の3割が学校や幼稚園、保育園で、近隣住民や知人からの通報は2割という。

 虐待の内訳を見ると、心理的虐待が106人と最も多く養育怠慢72人、身体的虐待41人、性的虐待3人と続いた。

 加害者は6割が実母で、実父や実父以外の父による虐待も3割を占めた。

 担当者によると、実母による虐待はネグレクト、父親による虐待は身体的虐待が目立つという。

 「暴力被害が深刻」などとして、室蘭児童相談所に一時保護された子どもは25人に上った。

■   ■

 市内での児童虐待はこれまでネグレクトが目立ったが、18年度は心理的虐待が最多だった。心理的虐待には暴言や無視などに加え、夫婦間の暴力やきょうだいに虐待を見せることも含まれる。

 市こども支援課は「昨年度は夫婦間の暴力増加に加え、子どもを多数抱える世帯での虐待事例が目立ち、心理的な虐待の件数も増えた」とみている。

 後を絶たない児童虐待問題に対応するため、市は4月、市役所1階のこども支援課内に「子ども家庭総合支援拠点」を開設。国の基準に沿って社会福祉士や保育士などの有資格者を児童相談員として配置した。

 支援を必要とする家庭の把握や相談対応のほか、調査・指導、児相など関係機関・団体との連絡調整などを行う。

 道が苫小牧に設置を計画する室蘭児童相談所分室の開設を見据えた体制整備で、市が独自に作成した、幼稚園や保育園、分娩(ぶんべん)に対応する医療機関向けのチェックリスト活用も推進。家庭内で抱える問題の早期発見と対応、出産前から学童期まで切れ目のない支援体制を構築を目指す。

 同課の担当者は「『子どもの泣き声が聞こえる』といった通報は頻繁に受けているが、子どもの安否を含めて1件ずつ丁寧に確認している」と強調。札幌市で2歳児が衰弱死し、母親と交際相手が逮捕された事件を受け、「改めて危機感を持った対応を心掛けたい」としている。

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