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天皇陛下退位「お言葉忘れない」 ゆかりの人々から感謝やねぎらいの声

2019/4/30配信

 天皇陛下は30日、退位の日を迎え、すべての公務を新天皇の皇太子さまに譲る。東胆振のゆかりの人らは「頂いたお言葉は一生忘れない」「ご健康をお祈りしている」などと感謝やねぎらいの言葉を口にし、感慨に浸っている。

 「お二人が非常に仲良く傘を差して、一緒にウトナイ湖畔の自然観察路を歩かれたのを覚えています」と語るのは、日本野鳥の会財団事務局(東京)総務室の五十嵐真室長(45)。

 2006年9月、国際顕微鏡学会議などに出席されるため来道した天皇皇后両陛下が苫小牧市のウトナイ湖野生鳥獣保護センター(植苗)を視察した際、職員として現地を案内した。小雨模様だったため湖畔のあずまやで湖を眺めながら、野鳥や植物について説明。「陛下は自然に詳しい方だと聞いており緊張しました。大変興味を持って、うなずきながら耳を傾けていただき感激しました」と懐かしむ。

 07年6月に市内で開かれた第58回全国植樹祭ご出席に合わせ、市内美沢の障害者施設美々川福祉園も訪問された両陛下。施設を案内した美々川福祉会の橋浪蔵会長(86)は「施設で働く障害者に励ましのお言葉を掛けていただいた喜びは、今も利用者や職員の胸に刻み込まれている。両陛下のご健康をお祈りすると同時にゆかりの施設という誇りに応えられるようよりよい運営をしていきたい」と力を込めた。

 全国植樹祭で、両陛下にアイヌ伝統の踊りを披露した苫小牧うぽぽの佐々木義春会長(66)は「アイヌの歴史に対し、共感していただいた」と感謝。「ご高齢になっても全国の被災地を訪ね歩くなど国民の気持ちを考え、使命を持って行動されていた。誰にもできることではない」とねぎらった。

 「陛下には過去3度お会いしている」と話すのは、アイヌ民族文化財団文化振興体験交流課長の野本三治さん(57)。30代の時、勤務先だった白老町の旧アイヌ民族博物館メンバーと共に皇居に招かれたのをはじめ、苫小牧での全国植樹祭、11年9月の行幸啓で同町を訪ねられた時、同博物館でアイヌ民族の伝統舞踊を披露した。「アイヌ民族に関心をお持ちだった。平成時代に踊らせていただいたことは本当に幸せだった」と言う。

 行幸啓の際、町議会議長として役場内での昼食に同席した堀部登志雄さん(79)は「陛下と向かい合って食事する機会なんてない。穏やかでやさしい人柄だった。直接お話させていただいたことは人生で一番のいい経験」と語る。見送りの際、偶然にも堀部さんの横に立って集まった町民に手を振ったという陛下。たまたま知人が撮影した写真に2人で並んだ姿が写っていたといい、自宅に飾って宝物にしている。30年にわたる天皇陛下のご在位中の活動には「本当にお疲れさまでしたという気持ちでいっぱい」と述べた。

 昨年11月には、胆振東部地震の被災者を見舞うため厚真町に足を運ばれた両陛下。

 厚真町商工会女性部の上田輝実部長(59)は「『ご苦労さまでした』と直接お声掛けいただいたことが忘れられない」と強調。「緊張のあまり、どのように対応したかも覚えていないが、多くの町民にとって光栄なことだった」と振り返った。

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