金沢氏、2期連続トップ 新人5人当選-苫小牧市議選
2019/4/22配信
統一地方選後半戦の苫小牧市議選の投開票が21日行われた。定数28をめぐって31人が立候補し、現職23人、新人5人が当選を決めた。最多得票は金沢俊氏(44)=自民・現=の3883票。2番手の牧田俊之氏(54)=無所属・現=に1000票以上の差をつけ、2期連続のトップ当選で4選を飾った。一方、共産党は現職と新人の2人が落選し、改選前の5議席から3議席へ減らした。
当日有権者数は前回選挙(2015年)比1884人増の14万2225人。投票率は、初めて5割を切った前回より2・69ポイントダウンの46・30%となり、過去最低を更新した。
トップ当選の金沢氏は、当選者の中で唯一3000票台を獲得。前回より243票上積みを図り、抜きんでた。2000票台の得票者は政党や企業、労働組合など組織基盤を持った現職、新人を中心に計16人に上り、今回1000票台を割る候補者はいなかった。
最多当選は、自民党推薦の谷川芳一氏(67)=無所属・現=が9選を果たした。新人の最多得票は山谷芳則氏(36)=無所属=の2043票。昨年7月の市議補欠選挙で敗れ、再挑戦した自民党公認の喜多新二氏(48)と、NHKから国民を守る党公認の触沢高秀氏(49)の新人2人が当選し雪辱を果たした。新人で立憲民主党推薦の橋本智子氏(61)=無所属=も議席を獲得し、女性議員は改選前に比べ1人増の4人となる。
今後の会派構成は大きく変わる見通しだ。共産党が新人の森本健太氏(26)と現職の工藤良一氏(65)の2人を落とし、現職1人の引退も加わって改選前より2議席減らした。当選した無所属新人3人の所属会派の行方も注目される。
28番目の最下位当選の得票数は、前回より15票減の1478票。当落の差はわずか48票だった。落選したのは共産党の新人と現職の2人の他、無所属新人の小野寿子氏(57)だった。
苫小牧市議選開票結果
当 金沢 俊(自・現)3,883
当 牧田 俊之(無・現)2,863
当 板谷 良久(自・現)2,797
当 矢嶋 翼(無・現)2,737
当 小山 征三(立・現)2,495
当 佐々木修司(立・現)2,455
当 首藤 孝治(無・現)2,380
当 越川 慶一(無・現)2,357
当 松井 雅宏(国・現)2,320
当 宇多 春美(無・現)2,282
当 谷川 芳一(無・現)2,186
当 小野寺幸恵(共・現)2,185
当 神山哲太郎(公・現)2,134
当 原 啓司(共・現)2,077
当 大西 厚子(公・現)2,059
当 山谷 芳則(無・新)2,043
当 大野 正和(公・新)2,028
当 木村 司(無・現)1,997
当 喜多 新二(自・新)1,995
当 池田 謙次(公・現)1,966
当 桜井 忠(無・現)1,837
当 松尾 省勝(立・現)1,831
当 藤田 広美(公・現)1,831
当 橋本 智子(無・新)1,811
当 冨岡 隆(共・現)1,789
当 竹田 秀泰(無・現)1,718
当 岩田 薫(立・現)1,683
当 触沢 高秀(N・新)1,478
森本 健太(共・新)1,430
小野 寿子(無・新)1,307
工藤 良一(共・現)1,123
▽有効投票 65,077
▽無効投票 767
▽持ち帰りなど 0
自は自民、公は公明、立は立憲民主、国は国民民主、共は共産、NはNHKから国民を守る党。無は無所属。現は現職、新は新人。敬称略。