4

24(水)

胆振の
明日の天気

雨後曇り

14 / 8

主要

全国10高専生開発の小型人工衛星が宇宙へ 苫小牧から大西さん、山田さんが参加

2019/4/15配信

 苫小牧工業高等専門学校(黒川一哉校長)のサイエンス部の部員で、創造工学科4年の大西漠さん(18)と同科3年の山田幸奈さん(17)が設計、開発に携わる小型人工衛星「キューブサット」が、2020年度にJAXA(宇宙航空研究開発機構)が発射予定の「イプシロンロケット」に搭載される。地球を周回しながら木星を観測する人工衛星を打ち上げるプロジェクトで、全国10高専の学生らと共に挑む。

 ロケットに搭載される人工衛星は数年間、木星を観測。収集したデータを世界中の観測ネットワークと共有し、宇宙研究に生かしたい考え。

 JAXAが公募し、全国の大学や企業、研究機関などが寄せた33件の中から採用された。開発の中心を担う高知高専をはじめ香川、徳山、明石、岐阜、米子、鹿児島、新居浜、群馬、苫小牧の高専生計約30人がメインメンバーとなる。

 学生たちが開発中の人工衛星の名称は「KOSEN―1」。20センチ×10センチ×10センチの直方体でイプシロンロケットにより打ち上げられ、高度500キロで宇宙に放たれる。

 外面に太陽光発電パネルを取り付け、市販のマイコン(小型コンピューター)のほか湿度計や温度計、カメラ、本体の傾きを感知するセンサーなどを内蔵できる設計になっている。パーツや部品に既製品を活用し、製作コストの圧縮を目指す。

 2人は昨年5月から、参加校をインターネットでつなぐ月1回の「テレビ会議」に出席。同8月には、愛媛県新居浜市で開かれた合宿で小型人工衛星の試作品を製作した。模擬電波の送受信を試みるなど事前勉強を重ね、19年度からの開発本格化に向けて準備を進めてきた。

 近く同会議を週1回ペースに増やし、各高専の研究、開発作業の役割分担を詰める。

 山田さんは「自分が開発に関わった人工衛星が宇宙に行くのが楽しみ」と笑顔。「プロジェクト参加を機にプログラミングについてしっかり学びたい」と言う。

 大西さんも「宇宙航空開発に携わるのは初めてなのでうれしい。プログラムやセンサーに関する知識を深めたい」と意気込む。

 同部顧問の村本充教授(49)は「幅広い知識が求められる分野なので、他校の学生との連携を通じて視野を広げ、成長してほしい」と話している。

週間ランキング

集計期間 04/17〜04/24

お知らせ

受付

苫小牧民報社から