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苫小牧市内でも改元準備急ぐ はんこ店や情報処理サービス業者大忙し

2019/4/2配信

 1日に新元号「令和」が公表されたことを受け、苫小牧市内でも5月1日の改元に向けた準備が各所で本格化している。はんこ店には、自治体や企業から新元号のゴム印の注文が相次ぎ、情報処理サービス業者は取引先のシステム改修依頼への対応に大忙し。市は印鑑の購入や電子システムの改修に備え、改元後に混乱が起きないよう体制を整える。

 印鑑店の弘文堂(王子町)には新元号発表後、事業所を中心に20件以上、「令和印」作製の新規予約が入った。

 6日までに約1000個を作ったが、今月中に数千個の受注を見込む。レーザー照射でゴムに令和の文字を彫り込み、手作業でゴム板のカットや柄への取り付け作業を行う。

 同店の秋山集一社長(68)は「平成に改元された時以来の忙しさ。今回は改元まで時間があるので業界としてはありがたい」と話す。

 順天堂(春日町)にも市内の事業所を中心に、注文や問い合わせが殺到。同店では昭和から平成になった際、金融機関から大量受注があり、従業員が徹夜作業で納入期限に間に合わせた経緯がある。

 今回、混乱はなく、猪俣浩一社長(56)は「生産体制が整っており、駆け込み需要に期待している。新しい時代が良い時代になるよう思いを込めて作りたい」と語る。

 情報処理サービス業、I・TECソリューションズ(表町)には、市や新ひだか町など34の自治体・団体から54のシステム改修依頼が入った。3月中に基本的な改修を済ませ、令和の文字の入力など少ない手間で5月以降の新元号切り替えができるようにしたという。

 同社公共システム事業部では、約10人体制で自治体関連の改修に当たる。

 市は、各課で封筒や申請書に記載された「平成」を二重線で訂正し、令和の新元号を押印する印鑑を導入する。200の電子システムのうち、住民課や福祉課などで使用する総合行政システムを26日に改修。5月の改元後に影響が出ないよう徹底させる。

 住民課は、改元時に婚姻届が集中すると予測。祝日のため管理人室で受け付ける予定だが、大量に届け出があった場合などは、システム改修のため出勤している職員が対応する考え。同課は「混乱が生じないよう万全を期す」としている。

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