大規模停電想定し 燃料輸送の訓練-道経産局と陸自連携
2019/3/12配信
道経済産業局と陸上自衛隊北部方面隊は12日、苫小牧埠頭の苫小牧ターミナル第3油槽所(苫小牧市真砂町)でブラックアウト(大規模停電)を想定した災害時燃料供給合同支援訓練を実施した。関係機関などから35人が参加。災害時における燃料充填(じゅうてん)の作業手順などを確認した。
2015年度から年2回程度実施。7度目となる今回は昨年9月6日の胆振東部地震の経験を踏まえ、道央圏で大地震とブラックアウトが発生し、燃料の民間輸送が困難な事態を想定して実施。また、訓練場所を提供した苫小牧埠頭も震災以降に導入した自家発電機を現場に設置するなど、本番さながらの雰囲気で行われた。
訓練には陸自第2師団の隊員約10人が参加。燃料タンク車両1台にガソリンと軽油を2キロリットルずつ充填する作業や、燃料の入ったドラム缶10本をトラックの荷台に積み込む訓練を模擬的に行った。
道経産局資源エネルギー環境部の八木雅浩部長は「燃料の供給が途絶えると道民の命にも関わる。継続的に訓練を行い、災害時も円滑に燃料供給できる体制をとっていきたい」と述べた。
午後からはトラックに積載したドラム缶を札幌市内の医療機関まで輸送する燃料供給訓練を行うほか、13日には同市内のガソリンスタンドや浄水場への供給訓練も実施する。