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手術支援ロボット導入へ 苫小牧市立病院、東胆振で初

2019/3/2配信

 苫小牧市立病院(松岡伸一院長)は2019年度、最先端の手術支援ロボットを導入する方針を固めた。道内では札幌など各地の医療機関で取り入れており、胆振管内では室蘭市の製鉄記念病院に次いで2カ所目。東胆振では初めてとなる。19年度内にがん患者の手術に適用する予定。市外の医療機関に出向くことなく高度医療を受けられるなど患者にとって大きなメリットとなる。

 同院が導入するのは「ダヴィンチ」と呼ばれる精密な内視鏡手術ができる手術支援ロボット。苫小牧市の19年度予算案に3億500万円(医療機械器具整備事業)を計上しており、予算案成立を受けて9月までに購入契約を締結する。19年度内に前立腺がん患者を対象に手術を始める予定だ。

 具体的には、腹部などに開けた小さな穴からロボットのアーム(腕)に装着した手術器具やカメラを挿入。医師は腹腔内の映像を見ながらハンドルでアームを操作して患部の切除や縫合を行う。

 12年に前立腺がん、16年に腎がんの治療で保険適用され、18年には対象疾患が12種類に拡大した。苫小牧市出身で札医大病院泌尿器科の舛森直哉教授は13年からロボットを用いた手術を実施。「一般的な内視鏡手術と同様に患者負担が少なく、出血量も少ない。モニターに大きく映し出した3D画像を見ながらより細かく正確な手術が可能」と長所を挙げる。手術に伴う尿失禁や性機能低下など合併症予防も期待でき、同院での治療実績も2月末現在で前立腺がん261例、腎がん68例、ぼうこうがん10例に上る。

 苫小牧市立病院では、消費税増税前の9月までに購入契約を締結。医師や看護師、臨床工学技士らがトレーニングで習熟度を高めるとともに、手術室も改修し年度内に行う手術で使用する計画だ。

 同院泌尿器科医の竹内一郎副院長によると、支援ロボットを使った前立腺がん手術は約3~4時間。医師の手が届きにくい患部の治療も可能といい、「東胆振の住民が苫小牧で高度な医療を安全に受けることができる」と強調する。若手医師の関心も高まるとみられ、人材確保や定着率の向上など二次的な効果にも期待を寄せている。

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