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街路樹の適正管理へ 植栽や剪定の方法明確化

2019/2/12配信

 苫小牧市は、街路樹や公園の樹木の植栽や適正管理の方向性を示した新しい「樹木維持管理方針」を2019年度から運用する。将来の大木化を見据え、防犯や交通安全対策などの観点からも植栽や剪定(せんてい)の方法などを明確化した。今年度内に管理方針を固め、良質な緑の環境を維持していく考えだ。

 樹木の管理に関して市は従来、巡回点検で枯れ枝や病害虫、災害時の倒木などを確認した場合のほか、「木が邪魔で交差点が見えにくい」といった住民の声や要望も踏まえて剪定や伐採を行っていた。今回新たに作る管理方針では、将来にわたる樹木維持管理の効率性を高めるため、植栽樹種の選び方、植栽の間隔や場所の制限、剪定の方法を具体的に示す。

 素案によると、植栽を避ける場所として▽交差点の曲がり角5メートル以内▽中央分離帯の端部から5メートル以内▽バス停留所前後10メートル以内▽交通信号機から手前10メートル以内▽街路灯の前後5メートル以内―などと制限を定め、植栽の間隔も街路樹で10メートル以上とすることなども記した。

 苫小牧の緑化をめぐっては、浜風などの影響で樹木が育ちにくいとされた中、1960年代から官民を挙げて試行錯誤しながら木を植え、根付かせてきた経緯がある。市緑地公園課によると、高木の街路樹数は17年度末時点でナナカマドを筆頭にクロマツ、ハルニレなど計2万9396本に上る。市民1千人当たりの本数は約170本の計算となり、人口10万人を超える道内主要都市の中では帯広市に次いで2番目の多さという。

 一方、大木になった街路樹が交通安全や防犯上の観点で地域住民から問題視されるケースも発生。また、木の成長に伴って維持管理費がかさむようになり、人口減少時代の進展で財政事情の厳しさが増す恐れがある中、樹木管理に係るコストがさらに膨らむことも懸念されていた。

 このため、市は新しい管理方針の策定に向けて14年度から検討作業を開始。しらかば町や桜木町、栄町、高砂町、汐見町などの街路樹でモデル的に間引きなどを実施し、樹木の育ち方を観察した。緑に関する市民の意識調査も実施。モデル地区の地域住民に加え、全市的に2000人を無作為抽出しアンケートを行い、方針策定の検討に役立てた。

 アンケートでモデル地区に関しては、間引き後の街路樹の量について、回答を寄せた地域住民の7割以上が「このままで十分」とし、そのうち約4割が将来にわたる樹木管理の充実を求めたという。

 市は19年度からの運用に向けて管理方針の中身を詰め、良好な都市緑化の形成と維持コストも意識した取り組みを進めていく。

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