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16年ぶり新人激突 道知事選、与野党対決の構図固まる

2019/2/11配信

 統一地方選の天王山、道知事選(3月21日告示、4月7日投開票)の与野党対決の構図が固まった。自民党道連(会長・吉川貴盛農水相)の候補選びは、2カ月近くにわたる党内抗争を繰り広げた末、6日に鈴木直道夕張市長(37)=自民、公明、新党大地推薦=の一本化で決着。同じく迷走を繰り返した野党陣営も8日、石川知裕元衆院議員(45)=立憲民主、国民民主、共産、社民党推薦予定=の出馬が決まった。鈴木、石川両氏とも先週末から地方遊説を始動。投票まで2カ月を切る「短期決戦」。事実上の選挙戦が走り始めた。

 ■公明決断で流れ一変

 ここにA4判で2枚の紙がある。自民党の全道議(49人)にファクスで送られたものだ。

 「私はこれまで夕張再生に取り組んできた鈴木市長について、誤解や事実誤認を数多く見聞きして参りました…」

 差出人は前道議会議長の遠藤連道議。日付は1月18日。道議の大半、一部経済団体、市町村長有志、市民団体の間で、国土交通省の和泉晶裕北海道局長(57)擁立の大合唱が起きていたさなかだ。当時、道議で鈴木氏を擁護していたのは遠藤氏を含め数人程度。「感情論ではなく、冷静な判断」を求めた遠藤氏のファクスも、和泉派の圧倒的な数の前にかき消された。

 「このままでは政治家として殺される」。和泉派が攻勢をさらに強める中、鈴木氏が知事選出馬を決断したのは1月27日夜。妻の了解を得て、夕張市長という退路を断つことを決めた。自民党道連の推薦決定前の今月1日、記者会見で出馬表明するという勝負手を打った。同日に推薦要請した公明党が即日で決定するという異例のスピード対応。混迷する自民を横目に、公明の決断で「鈴木一本化」の流れが決まった。

 鈴木氏の無所属からの出馬表明で、和泉氏が不出馬を宣言。和泉派が代わりに擁立を目指した橋本聖子参院議員(54)も要請を固辞。保守分裂含みで激しく対立した党内抗争が収束した。

 6日に推薦決定した自民党道連の小畑保則幹事長は「いろいろな意見があっても、決まったことをやるのが自民党。一枚岩で戦う」と強調。ただ、和泉氏擁立を主導した元道議会議長の喜多龍一道議は記者団に、こうつぶやいた。「党の決定には従う。ただ、しこりは残るでしょう」

 ■野党も難産の候補擁立

 「多くの野党が結束して市民と共に戦うという体制ができたことは、大変うれしく思う。同時に必ず勝ち抜かなければならない」

 民主連絡調整会議(立憲民主党道連、国民民主党道連、連合北海道、北海道農民政治力会議の4者会議)と共産党道委員会、社民党道連がスクラムを組む、橋渡し役を果たした市民団体「戦争させない市民の風・北海道」共同代表の上田文雄前札幌市長は8日、記者団にこう語り、表情を引き締めた。

 4者会議主導で進めた野党陣営の候補選びは、自民党とは別の意味で混迷の度を深めた。「候補が見つからない」。本命視された逢坂誠二衆院議員(59)が1月10日に不出馬を表明したほか、意向を確認した鉢呂吉雄参院議員(71)、徳永エリ参院議員(57)も出馬を固辞。最後に白羽の矢を立てたのが、衆院議員として当選3回の実績がある石川氏。告示が迫る中、待ったなしのまさに、ぎりぎりの擁立劇でもあった。

 保守勢力にしこりが残る鈴木氏だが、石川氏も陸山会事件で政治資金規正法違反で有罪になった過去を持つ。それぞれが、ネックを抱える選挙戦になる。

 ■世代交代の選挙戦

 道政史上最長の4期16年務めた高橋はるみ知事(65)が4月に退陣。平成最後を締めくくる今回の知事選は、高橋氏から20歳以上若返った与野党の候補が激突する構図だ。

 一部に「若過ぎる」と疑問視する声に対して、鈴木氏は「若さも一つの武器」と反論。石川氏も「新しい発想で道政運営をしたい」と脱高橋に意欲を示す。16年ぶりの新人同士の対決。両氏共に、近く発表する政策主導の選挙戦を展開する構えでいる。

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