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パソコン品薄続く、長引く納期に困惑 世界的需要増、部品の供給不足-苫小牧市内

2019/2/7配信

 パソコンのデータ計算を担うCPU(中央演算処理装置)の供給不足で、パソコン生産が受注に追いつかない状況が昨秋から続いている。苫小牧市内では企業や官公庁が大量に仕入れる際、希望する機種を選ぶことが難しく、納入までに時間もかかっている状況だ。10月の消費税増税や、基本ソフト(OS)・ウィンドウズ7のサポートが2020年1月で終了することを受け、パソコンの買い換え需要の高まりも控えており、販売会社は時間に余裕を持った注文を呼び掛けている。

 CPU供給で圧倒的なシェアを誇るインテル米国本社は昨年9月、供給が需要に追いついていない状況を情報公開した。パソコン出荷台数が世界的に増加していることを理由に挙げている。パソコン製造に欠かせない部品の品薄でメーカーが受注に対応し切れず、苫小牧市内にも影響が広がっている。

 「納期が3~4カ月もかかり、お客さまの希望日にとても間に合わず注文を断ったケースもあった」と、I・TECソリューションズ(表町)の渋谷秀司副事業部長は昨年9月以降の異例な事態を振り返る。同社は受注生産した製品を法人販売しており、従来の納期は注文から2~3週間程度だったが、それが大幅に延びたという。年明け以降の納期は1・5カ月ほどに改善したものの、以前に比べると遅いままだ。渋谷副事業部長は「お客さまには現状を説明し納得してもらえるので、混乱は少ない」と言うが、「取引企業にウィンドウズ7のサポート終了を周知し、早めの買い換え準備を呼び掛けているところ」と話す。

 パソコン販売のウイズ(新中野町)は「商品の卸会社から配られる製品リストは以前200品だったが、今は50品程度に減っている」と、パソコン供給不足の実情を説明。同じ機種を数十台まとめて購入することが難しく、品薄のため1台の価格も平均1~2万円上昇しているといい、「機種や性能にこだわると納入が遅くなってしまう。社内で稟議(りんぎ)書を回している間に、お目当ての製品が売り切れる場合もある」と注意を促す。

 更新などで業務用のパソコンを購入する側も影響に困惑している。昨年秋に15台仕入れた市内の事業所は「すぐに納品してもらえると思っていたが、時間がかかった。欲しい機種が品薄だったため、在庫がたくさんある機種から選ぶしかなかった」と言う。

 苫小牧市は、庁内で使用するパソコンをウィンドウズ10へ切り替えるため、4月以降に数十台購入する。情報推進課は「納期が遅くなることや価格が上昇している現状も加味した上で、予算措置や入札時期を決めていく」と構える。

 インテル米国本社では製造設備を大幅に拡充させ、生産力を強化する準備を進めており、19年内に量産を開始できるとしている。それまでは品薄感が続きそうだ。

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