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高品質なサービス、地域から信頼 カクサダクリーニングが1世紀の節目-苫小牧

2019/2/5配信

 苫小牧市新明町のカクサダクリーニング(成田幸隆社長)が5日で創業100年の節目を迎えた。1世紀にわたり、時代の変化と向き合いながら店舗拡大や最新機器の導入を進め、顧客の満足度を高めるサービスを提供してきた。誠実、丁寧、迅速を信条に熟練職人も育成。地域に対する感謝の姿勢を忘れず、市民が清潔で快適な生活を送るサポートを日々続けている。

 同社は1919(大正8)年2月5日、大町2で成田社長の祖父で染め物職人だった卯喜次郎さん(故人)が、大漁旗や紋付きのはんてんなどを作るカクサダ染物店として開業したのが始まり。2年後の21年5月に起きた「こいのぼり大火」で店舗は焼失したが、すぐに再建。27年にカクサダ洗染店となり、染め物和服の洗い張り、京染の取次店となった。昭和の時代に入り、苫小牧でも次第に洋服が定着。クリーニング需要の増加を受けて、33年にカクサダクリーニング商会として西洋洗濯部を開設し、39年には工場と住宅を新設した。

 戦後の53年には錦町にランドリー専門工場を建設。54年にカクサダクリーニングとして株式会社化し、経営は2代目の繁さん(94)が本格的に行うようになる。3代目の成田社長は幼少時に大町で過ごし、「昔は職人の仕事が多かった。大勢の従業員と食事を一緒にした思い出が残っている」と当時を振り返る。

 高度経済成長期に入り、ホテルトマコマイの開業を受けて63年にリネンサプライ部、70年には苫小牧港にフェリー航路の就航を踏まえてシップスランドリー部を設けた。その後、市内や白老町、むかわ町、札幌市などに店舗を開店させている。

 平成に入り、96年に新明町に最新の洗浄システムやコンピューター制御を導入した新明総合工場が完成。市内に分散していた工場を集約し、本社も大町から新明町に移転した。

 創業100年を迎え、店舗は1月現在で市内外合わせて53店へと大きく拡大。2005年に繁さんから経営を引き継いだ成田社長は「大変な時期もあったが、お客さまに必要とされていたから100年を迎えることができた」と感謝の思いを語る。

 クリーニング業は洗浄や包装資材、ハンガーなどで重油を大量に使用するため、原油価格に経営が左右される。大手企業との競争、プレス機や脱水機などの設備投資、人手不足を背景に人件費が高騰するなど厳しい環境にあるが、地域に密着し、顧客に満足してもらうサービスを提供する。洗浄技術も変化を遂げる中、環境に配慮しながら生産性や品質向上を目指し、最新機器の導入を継続。誠実、丁寧、迅速の姿勢が受け継がれ、従業員220人の教育にも力を入れる。

 成田社長は「感謝の気持ちを持ち続け、これからも必要とされる企業として年数を重ねていきたい」と100年企業の重みを感じながら地域密着の事業を展開する思いを語っている。

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