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北海道胆振東部地震

若い力で復興支える 厚真、安平、むかわの被災3町

2019/1/14配信

 胆振東部地震で大きな被害に遭った厚真、安平、むかわの3町で13日、成人式が開かれた。災害の傷跡が今も残る中、大人の仲間入りをした新成人らは、若い力で郷土の復興を支えることを誓い合った。

 厚真町では37人が成人を迎え、このうち総合福祉センターでの式典には26人が出席した。宮坂尚市朗町長は「震災で全てを失ったわけではない。町には潜在力がある」と述べ、「新しいまちづくりに協力してほしい」と若い力に期待。新成人を代表し苫小牧工業高等専門学校5年の浅野輝さん(20)が「今も生活を取り戻すことができずにいる人がいる。震災の記憶を風化させないよう未来につないでいきたい」と答辞で決意を述べた。

 札幌市内の農業系専門学校に通っている山田耕司さん(20)は友人と出席。今春卒業し、酪農ヘルパーとして働く予定だ。実家は同町浜厚真で酪農を営んでおり、「知識を吸収し、将来は実家の酪農を継ぎたい」と古里の再興に意欲をにじませた。神戸市の専門学校生畑嶋未宙さん(20)の実家は地震で全壊し、家族がみなし仮設住宅で暮らしている。「家族にけがはなく、安心している。遠くにいるが、厚真のことを応援していきたい」と話した。

 むかわ町の新成人は88人で、うち70人が式に出席。北海道文教大2年の本間葵さん(20)が代表し「震災で傷ついた町の再生に尽力したい」と宣言した。安平町では130人中、58人が会場に集まった。北海道教育大旭川校1年の鈴木太虎さん(20)が答辞で「町に恩返しをするためにも自分を磨き、精進していきたい」と力強く述べた。

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