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安平の追分菊池病院、停電対策を強化 バッテリー内蔵型LED照明増設

2018/12/7配信

 安平町追分本町の追分菊池病院(菊池晃院長)は、病棟フロアで停電時も点灯するバッテリー内蔵型LED(発光ダイオード)照明の増設を進めている。9月5日の台風21号、翌6日の胆振東部地震後、院内は一時停電したが、非常用電源に切り替わるまでの業務継続に寄与したため。常務理事の菊池正さん(69)は「患者や職員の安心、安全につながった。現場の声を聞きながらさらに設置数を増やしたい」と話す。

 同照明は電源が遮断されると、約3秒後に蓄電池から電力を得て点灯する仕組みで、LED照明やバッテリー製品を扱う北海道リユース(江別市、軽部和浩社長)と電子機器輸入販売業のオージェック(さいたま市)が2014年に共同開発。天井に取り付けるロング型(全長119・8センチ)と携帯可能なミニ型(同23センチ)の2種類があり、ロング型は5時間、ミニ型は12時間連続点灯できるという。

 同院は6年ほど前から省エネ対策の一環で照明のLED化を進める中、今年4月に初めてロング型、ミニ型を1本ずつナースステーションに導入していた。

 院内には2基の手動の非常用電源があるが、胆振東部地震発生直後、夜勤の当直3人は患者の安否確認を最優先。1人で10人ほどを見て回らなければならず、地下倉庫内の発電機を稼働させるまでに約30分間を要した。

 照明の一部が外れて天井にぶらさがったり、断線も起こるなどし非常用電源で点灯する照明が限られた状況下で、夜明けまで同照明が活躍。前日の台風21号による停電の影響で非常用電源の残量も少なく、職員の間に不安が広がったが、総務課長の六角博樹さん(54)は「ロング型照明はナースステーション内を広範囲に照らしてくれた。暗い中で職員の安心につながり、落ち着いた行動ができた」と振り返る。

 総看護師長の黒川章子さん(46)も「明かりのおかげで業務に支障は生じなかった」と語る。ミニ型にはマグネットが付いており、簡単に取り付け、取り外しができ、夜勤のナースが懐中電灯代わりに活用。病室の巡回などに重宝したため10月上旬、病棟フロアのトイレにミニ型3本を追加導入した。六角さんは「廊下などにも設置数を増やしていけたら」と話す。

 今回の地震後、同照明は道央圏の一般世帯を中心に需要が高まっており、開発に携わった軽部社長(57)は防災、警備用品として道内外の医療、福祉関係施設や企業、個人に広くPRしていきたい考え。「ミニ型は付属USBメモリーから携帯電話への給電も可能で、「電源確保が難しい災害時に役立ててもらいたい」と話す。

 価格はロング型3万円、ミニ型2万円(共に税別、設置費別)。同社は来年3月末まで安平、厚真、むかわの3町民を対象に定価の半額で提供する。

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