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苫小牧に児童相談所の分室設置へ 高橋知事、道議会で表明

2018/11/30配信

 高橋はるみ知事は30日午前の定例道議会本会議で、虐待相談件数が増加する室蘭児童相談所(児相、胆振日高管内所管)の相談体制について「東胆振・日高地域における児童相談や発達に関する心理判定機能を有する室蘭児相の分室を、新たに苫小牧市内に設置する」と正式に表明した。開設時期は未定で「早急に地元との協議を進めていきたい」との姿勢を示した。花崎勝氏(自民党・道民会議)の一般質問に答えた。

 花崎氏は室蘭児相について、地域の子どもや保護者に対する支援の充実を図るべきと指摘し、「地域の自治体や住民からの切実な要望を真摯(しんし)に受け止め、道としての方向性を早急に示すべきだ」と迫った。

 高橋知事は虐待相談対応件数が増加している道内において「室蘭児相は相談対応件数の半数を占める苫小牧市や、遠隔にある日高管内を所管しており、他の児相にはない特殊性を有している」との認識を示した。

 さらに知事は道と東胆振・日高地域の関係自治体などとこれまで「地域の特性を踏まえた相談体制などについて協議してきた」と説明。その協議で「市や町の職員の相談対応能力の向上をはじめ、児相から遠距離にある地域では子どもの保護や訪問に時間を要するといった当地域の課題も挙げられた」ことを指摘した。

 こうした状況を踏まえ、知事は「虐待対応への一層の迅速化を図り、子どもたちの安全を確保するため、現在、室蘭市内に設置している児相の機能を維持しながら、苫小牧市内に分室を設置する」と言明した。

 道内には、道立の児相が分室を含め9カ所、札幌市の児相が1カ所ある。道が児相の分室を設置するのは、旭川児相稚内分室(稚内市)に続いて2カ所目。

 苫小牧分室の開設時期、場所、規模などは未定だが、知事が方針を明らかにしたことにより今後、道と苫小牧市との協議が一気に加速する見通しだ。

 高橋知事の表明に岩倉博文市長は、長年にわたり市が道に児相や分室の設置を求めてきた経緯を踏まえ「苫小牧の関係者の悲願が実現し、大変喜ばしい。悩める子どもや親の思いに応えるため、市も全面的に道に協力していきたい」と述べた。

 市は今後、道と具体的な施設協議に入るが、岩倉市長は「児童福祉法の一部改正によって市町村にも相談体制強化が求められている。道との協議が必要だが、市の児童相談を担当する部署も分室の中に置き、連携して対応に当たる体制も構想している」と語った。

 市と道はこれまで、2014年3月に閉院し、市に無償譲渡された双葉町の旧道立苫小牧病院(現・市福祉ふれあいセンター)の一部スペースを児童相談に活用する方向で検討を進めてきた。分室の設置場所の選定について、岩倉市長は「福祉ふれあいセンターを含めて市が所有する施設を分室に利活用できないか、道と検討したい」との考えを示した。

 胆振日高管内で苫小牧から児相への児童相談が最も多い事情から、道は15年度、児相職員を苫小牧市へ派遣する人事交流に着手。17年度には室蘭児相と市が互いに職員を派遣し合う相互交流に発展し、今も続けている。

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