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室蘭児相分室、苫小牧に 増える児童虐待に対応

2018/11/29配信

 道は29日までに、虐待相談件数が増加傾向にある室蘭児童相談所(胆振日高管内を所管)に対応するため、新たに苫小牧市に分室を設置する方針を固めた。室蘭市内の児相の機能を維持しつつ、分室の設置で苫小牧市など東胆振・日高地域における相談体制を強化する。開設時期は未定だが、新年度予算案に調査費を計上する見通し。30日の定例道議会一般質問で、高橋はるみ知事が明らかにする。

 室蘭児相は、虐待の相談件数のうち半数以上を苫小牧市が占めているほか、遠隔にある日高管内を所管するなど他の児相にはない特殊性がある。道では虐待対応へのより迅速化を図り、子供たちの安全を確保するため、苫小牧への分室設置が必要と判断した。

 児童相談所は虐待や心身の障害、非行や養育相談など、18歳未満の子どもをめぐる問題に対応する児童福祉専門機関。道内には分室を含めて10カ所に設置されている。

 室蘭児相は胆振日高の4市14町を管轄し、18歳未満の児童人口の40%以上が苫小牧市に集中。2016年度に室蘭児相が受理した子どもの問題に関わる通告・相談件数1437件のうち、半数近くの647件が苫小牧から寄せられた。特に児童虐待の通告に関しては、同年度内に室蘭児相が受理した467件中、苫小牧は246件に上った。

 虐待被害に遭った子どもの一時保護を必要とするケースも少なくないが、児相のある室蘭市と苫小牧市は約70キロ離れているため、迅速な対応が求められる場合などで課題を抱えていた。また、室蘭児相から最も遠いえりも町までの距離は約240キロも離れており、道によると、道内児相の管轄地域の中で最長距離という。こうした事情から、苫小牧市は06年から重点事項として室蘭児相の分室を苫小牧に設置するよう道に要望。14年からは最重点事項に格上げして強く求めてきた経緯がある。

 さらに、児童虐待問題に対応する市内の民生委員児童委員からも体制強化を求める声が高まり、市民生委員児童委員協議会は13年の児相の苫小牧設置を求める署名活動をスタート。東胆振や日高の民生委員児童委員らにも協力を呼び掛けるなどし、これまでに11万1355筆を道に提出した。

 道側も室蘭児相を取り巻く特殊な事情を重く見て今年4月、東胆振と日高管内の1市11町の自治体職員や民生委員・児童委員、児童養護施設職員などをメンバーに、東胆振・日高地域の児童相談体制に関する連携会議を立ち上げた。道内でも初の試みで4月、5月、7月に会合を持ち、現状の体制の問題点について協議した。

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