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北海道胆振東部地震

厚真と安平の福祉仮設住宅 特養・障害者施設の被災者受け入れ

2018/11/28配信

 胆振東部地震で被災し避難生活を送る厚真町と安平町の特別養護老人ホーム、障害者支援施設の入所者ら計約140人を受け入れる福祉仮設住宅の建設が両町で進んでいる。道が整備している施設は、複数の居住棟と、食堂や浴室のある共有棟を渡り廊下で結び、地震前と変わらない共同生活を送れるように工夫。道によると、福祉施設の機能を持つ大型の福祉仮設住宅の建設は全国初で、年内の完成を目指す。

 被災した厚真町の特別養護老人ホーム「豊厚園」と障害者支援施設「厚真リハビリセンター」(社会福祉法人北海道厚真福祉会運営)の入所者計105人は胆振、日高、石狩、空知、十勝の福祉施設に分散して避難中。現在、職員が避難先の施設へ通って介護し、入所者と職員に負担が掛かっている。

 同じく被災した安平町の特別養護老人ホーム「追分陽光苑」(社会福祉法人追分あけぼの会運営)では、町内の別の福祉施設に入所者32人が避難中。1人部屋に2人が入居するなど手狭な生活環境で暮らしている。

 両法人はそれぞれ現施設の復旧を諦め、移転し新築することを検討中。しかし、新しい施設が完成するまで最低1年以上かかることから、避難生活の早期解消に向けて道は福祉仮設住宅の建設を計画し10月に着工した。

 福祉仮設住宅は、定員12人または24人の居住棟(4人部屋など)を等間隔に配置し、共有棟(食堂、浴室、事務室など)と渡り廊下で連結。寝たきりなど介護度の高い入所者が車椅子やストレッチャーで行き来でき、入浴もできるバリアフリー仕様の設備を整える。

 東日本大震災や熊本地震の被災地では、被害に遭った福祉施設の入所者を簡易なグループホーム型仮設住宅(10人程度収容)で受け入れたケースがあるものの、特別養護老人ホームや障害者支援施設の施設機能を持たせた大型の福祉仮設住宅は前例がない。

 厚真町では新町のパークゴルフ場に居住棟5棟と共有棟1棟を整備し、安平町では追分白樺に居住棟3棟と共有棟1棟を建設中で、年内には完成し、入居できる見通しだ。

 北海道厚真福祉会は「町外にばらばらに避難しており、みんな帰りたがっている。避難先まで通勤する職員の負担も大きい」と仮設住宅の完成を待ちわび、追分あけぼの会も「年内には引っ越し作業を終わらせ、正月を福祉仮設住宅で過ごしたい」と願う。道は「一刻も早く完成できるよう工事を進めている」と話している。

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