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IR候補地「苫小牧を優先」 道「基本的な考え方」の素案示す

2018/11/27配信

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の本道誘致の是非を検討する道は26日午後、道議会食と観光対策特別委員会(梶谷大志委員長)に「IRに関する基本的な考え方」素案(たたき台)を示した。IRを誘致する場合は「苫小牧市を優先すべき候補地とすることが妥当」とした。野党側からの質疑で、本間研一観光振興監は素案について「IRの誘致を前提にしたものではなく、誘致を行う場合に想定される諸課題への対応方向を今後の議論の『たたき台』として整理したものだ」と理解を求めた。

 質疑には、中川浩利氏(民主・道民連合)と真下紀子氏(共産党)の2人が立った。

 中川氏は「これまでの道の取り組みや道議会議論、今度の『基本的な考え方』を見ると、もはやIR誘致を表明したとも捉えられるが」とただした。本間観光振興監は「地域経済活性化など本道の発展に大きく寄与する一方で、ギャンブル依存症などの社会的影響への懸念もある」と改めて強調し、引き続き「道議会での議論、有識者などの意見、道民へ道の考え方を丁寧に説明し、誘致の是非を適切に判断する」と述べた。

 真下氏も「いったい、いつまでに誘致の是非を決定するのか」と迫ったが、本間観光振興監は「IRを誘致する場合には、期待される効果の最大化を図るとともに、懸念される影響を最小化していくことが重要」と述べるにとどまり、判断時期の明言は避けた。

 道がまとめた素案は▽北海道IRの基本コンセプト▽優先すべき候補地▽社会的影響対策の方向性▽IRに関する基本的な考え方(まとめ)―の4章で構成。誘致に名乗りを上げる苫小牧市、後志管内留寿都村、釧路市の3市村の中で、優先すべき候補地として(1)交通の利便性(2)経済効果(3)会議場・展示場の規模(4)事業者の関心度―などから「苫小牧市が妥当」と結論付けた。

 IRの開設は都道府県が国に申請する仕組みで、全国で当面、3カ所に設置される。道では有識者懇談会を設置して現在、専門的見地からの意見を集約中。高橋はるみ知事はギャンブル依存症など負の側面も重視し、誘致の是非の判断を保留している。

◎道の「基本的な考え方」素案のポイント

●IRに関する基本的考え
 ギャンブル依存症など社会的影響を最小化することで、IRの導入が本道観光の発展に貢献する可能性がある。

●優先すべき候補地
 IRを誘致する場合、交通利便性などの観点から苫小牧市を優先候補地とすることが妥当。

●ギャンブル依存症対策
 依存症に関する正しい知識の普及・啓発。専門スタッフによるカジノ施設内での見回り・声掛け。道民の入場制限措置。依存症患者への支援体制を整備。

●インフラ関連
 インフラ整備などの費用負担については、事業者や地元自治体と十分に協議。

 ◇IRとは
 カジノ施設やMICE(マイス・国際会議場や展示場など)やホテル、ショッピングモール、レストラン、劇場や映画館など娯楽施設が一体となった特定複合観光施設。日本国内では2016年12月にIR推進法、18年7月にIR実施法が公布・施行。実施法ではギャンブル依存症対策で、日本人の入場料は6000円、入場回数は月10回など制限も盛り込まれた。設置は最大3カ所で、国への申請は都道府県や政令指定市単位で行われる。道内では苫小牧市、釧路市、後志管内留寿都村の3地域が誘致に名乗りを上げている。今後のスケジュールは21年前後に事業者選定と区域認定、24年以降にIR開業となる見通し。

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