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「むかわ竜」公開に1200人 穂別町民センターで17、18日も開催

2018/11/12配信

 むかわ町穂別の穂別町民センターで11日、国内最大の恐竜全身骨格「むかわ竜」(通称)の一般公開が始まった。町は当初、10月に実施する予定だったが、胆振東部地震の影響で延期し、「復興イベント」として改めて企画した。化石に付着した岩石を取り除くクリーニング作業を終え、全体像が明らかになった恐竜骨格を一目見ようと、公開初日に道内外から約1200人が集まった。一般公開は17、18日にも行われる。

 むかわ竜は同町穂別地区で約7200万年前(白亜紀後期)の地層から発見された大型草食恐竜ハドロサウルス科の化石。全長約8メートルある。化石は穂別博物館に保管していたが、胆振東部地震による被害は免れた。

 町は2017年6月にも一般公開を実施したが、今回は今年8月にクリーニング作業を終え、全身骨格の全体像が明らかになったことから再び企画。尾椎骨や大腿(だいたい)骨、頭骨、肋骨(ろっこつ)の化石もそろい、公開を前に同センターの入り口に来場者の長い列ができた。

 セレモニーで竹中喜之町長は「今回の公開が地震被害からの復旧復興につながるきっかけになれば」とあいさつ。その後、関係者がテープカットし、公開を開始した。

 会場で来場者らが初めて披露された全身骨格化石の写真を撮ったり、立ち止まって熱心に見入ったりしていた。恐竜が大好きという旭川市の坂下光太郎君(7)は「思っていたよりも大きくて、すごかった」と大興奮。祖父母と訪れた札幌市白石区の大島海生君(4)は「顔の形から優しそうな恐竜だと感じた。とても大きかった」と喜んでいた。

 町恐竜ワールド戦略室の加藤英樹室長は「地震で無傷だったむかわ竜を通じて、復旧復興に歩みを進めているむかわ町の活力をアピールしていきたい」と話していた。

 17、18両日の一般公開の時間はいずれも午前10時から午後5時。

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