復興への思い込め 厚真町で稲刈り始まる
2018/9/25配信
胆振東部地震で被災した厚真町で24日、稲刈りが始まった。町内では被害に遭った田んぼも多く、農業者は復興への思いを込めて収穫機械を操っていた。
町内で最も早く稲の収穫作業を始めたのは桜丘の熊沢和明さん(62)。25日も約11ヘクタールの水田で黄金色に輝く稲の刈り取りを進めた。10日間ほどで作業を終わらせる予定。
熊沢さんは「田んぼに被害が出て、収穫ができない農家もあるが、多くの人に厚真のおいしいお米を届けたい」と話していた。
とまこまい広域農協によると、厚真町の稲作農家188戸のうち、40戸以上で水田への土砂流入や農機具の損傷など被害が出た。
一方、農業被害の共済金業務を行う「みなみ北海道農業共済組合」(本所・苫小牧市)によると、厚真町の高丘、吉野、幌内、富里の4地区の稲作農家37戸が被害を申告したという。