胆振東部地震で震度７を観測した厚真町の全小中学校４校が１８日、地震発生から１２日ぶりに授業を再開した。子供たちや先生は久しぶりの再会に笑顔を見せていた。また、むかわ町の小中学校５校や、安平を含む３町の高校４校の授業も同日再開され、胆振東部３町の学校の休校は全て解消された。

　厚真中央小（池田健人校長）では、午前８時半ごろに児童がスクールバスなどで続々と登校。玄関前で先生たちが両手を大きく振って、笑顔で児童を迎えた。「おはよう。元気だったかい？」と声を掛けたり、ハイタッチするなどして喜びを全身で表していた。クラスメートとの再会を喜び合う子供たちの笑顔も広がり、元気な声が校舎に響いた。

　池田校長は「児童の笑顔が見られてうれしい。心を痛めている子には、細心のケアをしたい」と話した。

　一方、むかわ町の宮戸小学校（複式３学級、１９人）は体育館などが被災したため、鵡川中央小での授業再開となった。同町では今後、スクールカウンセラーが学校を巡回し、児童らの心のケアに努める。