JR室蘭線苫小牧―岩見沢間が復旧 11日ぶり運行再開、利用客から安堵の声
2018/9/17配信
6日の胆振東部地震発生後、線路の破損などで不通になっていたJR室蘭線苫小牧―岩見沢間が17日、復旧した。利用客は「助かった」「ありがたい」などと安堵(あんど)し、11日ぶりの運行再開を喜んでいる。
同路線は地震の揺れで線路が左右にゆがんだほか、土台の砂利も崩れるなど大きな被害を受けた。
JR北海道は地震後、16日まで代行バスを運行し、補修作業に着手。被災現場では連日、作業員がバール状の器具を曲がった線路下に入れてゆがみを修正したり、重機で線路土台の砂利をすくい上げ、平らにならす作業などを進めてきた。
利用者から一日も早い復旧を求める声が上がる中、レールの研磨や踏み切り設備の点検、動作確認などを経て運行再開にこぎ着けた。安平町早来地区在住の男性(86)は「苫小牧に買い物に行く時はいつもJRを使っている。不通になっている間はバスで行き帰りしたが時間がかかり不便だった」と語った。
17日午前、苫小牧駅で岩見沢行きの普通列車に乗り込んだ横浜市の男性会社員(47)は「旅行で北海道に来ていたが地震でJRの機能がまひして困っていた。この路線が復旧してくれてありがたい」と話した。