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北海道胆振東部地震

旧布施旅館、保存へ まちのシンボルに-むかわ町と町教委

2018/9/17配信

 胆振東部地震で半壊以上の被害に遭ったむかわ町松風の旧布施旅館について同町と町教育委員会は16日までに、建物を保存することを決めた。1910(明治43)年に建設された貴重な建物を後世に残すためで、保存や活用の方法は今後検討する考えだ。

 町民からの「残してほしい」との声を受け、同町は保存に向けて本格的に動き始めた。同町教委は15日、同旅館を視察。所有者の布施斐子さん(79)に解体費用を同町が負担した上で、同館を町のシンボルとして残したいとの意向を伝えた。

 布施さんは「町民からの声があったことは知らず、驚いている。1日考えたい」と話し、翌16日、保存方法を含めて同町に一任すると回答。同町は今後、同旅館の解体に着手し、活用策を検討する方針だ。

 竹中喜之町長は「歴史的価値が非常に高い建造物。町のシンボルとして残したい」と話し、長谷川孝雄教育長は「移転保存か現地保存か、また、どのように利用するかを今後吟味していきたい」としている。

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