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北海道胆振東部地震

胆振東部地震から1週間。生活再建ほど遠く 依然1576人避難生活

2018/9/13配信

 胆振地方中東部を震源とする最大震度7の地震は、13日で発生から1週間を迎えた。停電や交通インフラは復旧が進む一方、なお1576人(13日午前10時現在)が避難所生活を送る。寒さが日増しに強まる中、震源に近い厚真町などは、今も一部で停電や断水が続いている。ボランティア活動は本格化してきたものの、生活再建にほど遠い被災者は多い。

 地震は6日午前3時7分に発生した。道などによると、これまでに確認された死者は厚真町36人のほか、札幌市1人、苫小牧市2人などで計41人。大半は土砂の生き埋めや、倒壊した家屋の下敷きになるなどした窒息死だった。厚真町の土砂崩れで死亡した36人のほぼ半数は70代以上。多くは被災時に家の1階にいて、未明の土砂崩れから逃げる間がなかったとみられる。

 地震発生から1週間を迎えた13日、厚真町では正午にサイレンが鳴り、町民らが約1分間、黙とうをささげた。町役場前では町職員や自衛隊員、派遣された関係省庁の職員がそれぞれ整列し、犠牲者の冥福を祈った。自衛隊員はヘルメットを外し、土砂災害で犠牲者が多く出た吉野や幌内地区に向かって目を閉じた。

 総合福祉センター前でも避難生活を送る町民が黙とう。サイレンが鳴り終わっても頭を下げ続ける姿も見られた。

 前日の12日にも土砂災害の現場に遺族らが次々に訪れ、花を供えて手を合わせる姿が見られた。地域人口34人中19人が犠牲になった吉野地区では、遺族らが土砂に埋まった本や写真、衣服などの遺品を掘り出したり、拾い集めたりする光景も。泣きながら犠牲者の名前を叫ぶ人もいた。

 同地区の災害で伯父を亡くした男性(35)は、土砂に押しつぶされた住宅の前に立ち「何もかも受け止められない」とつぶやいた。親戚を亡くした女性(26)は「写真が見つかって良かった」と話し、遺品を大事に抱えて現場を後にした。

 土砂崩れは、切り立った山の間を抜ける道道235号など道路沿いの七つの集落で発生し、約5キロ四方に被害が集中した。厚真町によると、7集落に計499人が暮らしていた。現場付近の道路は今もは土砂に埋まり、依然通行止めのまま。無残な姿になった家屋は災害の甚大さを物語っている。

 1週間の節目を機に同町の宮坂尚市朗町長が13日、町役場で記者会見。「震災で犠牲となった方々にご冥福を、被災された方々にお見舞いを申し上げます」と述べた。

 宮坂町長は「応急期には多くの関係者のご支援をいただいた」と感謝し、「復興に向けて力強く歩みを進めたい」と話した。

 町の大坪秀幸理事が被害状況について、町内の河川5カ所、道路27カ所、下水道10カ所、林道13カ所が被災したなどと説明した。被害金額は判明した範囲で約44億7400万円に上り、基幹産業の農業被害などについてはまだ分かっていないという。 



 道が13日午前10時現在でまとめた全道の被害状況によると、死亡者数は41人、重傷者9人、中軽傷者646人。住宅被害で全壊は厚真町の32棟を含む64棟以上、半壊は57棟。物置など非住宅の全壊は45棟、半壊62棟。停電は厚真町と安平町で計161戸(13日午後9時現在)。断水は厚真町や安平町など5市町で計4953戸(同)に上る。

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