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北海道胆振東部地震

むかわ・厚真・安平の4福祉施設が被害 建物に亀裂、職員負担増す

2018/9/12配信

 胆振東部地震で、障害者や高齢者が暮らす福祉施設が被害を受けた。建物に亀裂が入り、避難を余儀なくされたり、いつまで続くか分からない断水に頭を悩ませたりしている。救援物資が避難所に行き渡り始めたものの、施設利用者への支援は必ずしも順調とはいえない状況だ。

 むかわ町穂別地区で障害者施設を運営する愛誠会。知的障害を持つ人たちが入居するグループホームの建物に亀裂が入り、入居者24人は穂別富内の富内銀河会館に避難している。

 建物の廊下には複数箇所にひびが入り、2階と1階の間の外壁には横に長い亀裂が走る。同会の明石芳朋事務局長は「余震なども考えたら再び建物を利用するのは難しい」と指摘。「避難所もいつまで開設するのか不明だが、もし閉鎖になれば入居者の行き場所がなくなってしまう」と頭を抱える。

 同会の就労支援センターでは、栽培しているシイタケの棚が崩れ、約1万個のシイタケを出荷できないという。明石事務局長は「4カ月は出荷できないのでは」と嘆く。

 厚真町本郷の北海道厚真福祉会の特別養護老人ホーム豊厚園も被害を受けた。複数の関係者によると駐車場の一部が崩落し、地震の際はスプリンクラーが作動して施設が水浸しになった。入所者は職員同伴で道内の各施設に移動させたという。

 安平町の社会福祉法人富門華会は、地震発生の6日夕に認知症グループホームの入居者を避難所に移動させたが急な環境の変化に落ち着きをなくす人が多く、施設に戻った。断水が続き、職員が毎日給水所に出向き、運搬している。

 多田政拓理事長は「食料は町外の福祉施設や商店の協力で何とか乗り切ることができたが職員の負担が増している。できるだけ早く水が出てほしい」と願う。

 厚真町本郷にある高齢者グループホームやわらぎでは、断水で風呂が使用できないことが課題。自衛隊が設置した仮設風呂では認知症高齢者の介助は難しく、自衛隊に施設の浴槽にお湯を入れてもらうよう要請した。

 加藤恒光施設長は「断水状態が1カ月続くという情報もあり、利用者への負担は大きい」と不安を口にする。

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