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小劇場スタジオラボ、9月末に閉館 地域の演劇活動支える

2018/8/11配信

 苫小牧市大町1の小劇場、スタジオラボ(鈴木龍也支配人)が9月末で閉館することになった。2006年の開設以来、地元劇団などの発表の場として市民に親しまれてきたが再開発予定地となり、建物自体が取り壊される。福岡の劇団による9月中旬の公演が最後の上演となる見通し。鈴木支配人(38)は市内で移転先を探しており、「閉館は残念だが、まちの小劇場のともしびは守っていく」と話している。

 鈴木支配人が木造一部2階建ての建物に、席数50余りの小劇場を開設したのは06年12月。映画館だった頃からの照明設備や、かつて市内にあった日劇の暗幕などを活用し、市内や近郊の小規模な劇団の練習場所や公演会場などとして提供してきた。

 鈴木支配人が、6月に交代した土地所有者から立ち退きを求められたのは7月中旬。4月の時点で、10月までの公演予定を組んでいたため、交渉の末、9月30日まで退去を待ってもらうことになった。10月に予定していた公演は、別の場所を探して行う。

 鈴木さんは「年4回ほどの公演を重ね、全国各地の演劇関係者に認知されてきた矢先だったので、ここを失うのはつらい」と肩を落とす。

 小劇場の魅力を「大きな舞台と違い、客席の距離が近いので役者の息遣いまで聞こえる臨場感がある」と強調。「お金はないけど情熱のある役者たちを応援し、より気軽に演劇を楽しみたい市民をつなぐ場」と説く。

 今後については「劇場はなくなるが自分がいなくなるわけではないと気持ちを切り替え、新たな場所を見つけたい」と語る。

 演劇集団「群'73」代表で脚本家、演出家の鳥嶋清嗣郎さん(78)=市内川沿町=は「狭い空間が魅力の劇場。なくなって困る演劇関係者は多い」と残念がった。

 スタジオラボでは、9月15、16の両日、福岡市の2人組演劇ユニット「ぷいえい」による公演「一般ヒーロー」が最後の上演となりそうだ。

 スタジオラボの場所には1930年代、靴下や軍手などを扱う中山靴下専門店があり、閉店後、ミシン店を経て77年に、木造モルタル造りの映画館「シネマ映劇」が開業した。国道36号線沿いにあったことからその後、「テアトル36」と名称変更し、79年から2002年まで「サンテアトル」の名で営業していた。長年、市民に親しまれた場所で、建物が取り壊されるのを惜しむ声も上がりそうだ。

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