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19年ぶり3万人超え 2017年度の樽前山登山者

2018/8/10配信

 夏山シーズンのピークを迎えた樽前山(1041メートル)。7合目まで車で行ける気軽さなどで人気を集め、登山者数は近年、増加傾向にある。2017年度は前年度比23%増の3万3605人と、19年ぶりに3万人の大台に乗った。外国人登山者も増え、今年度はすでに500人を突破。外国語対応などが新たな課題となっている。あす11日は山の日。

 苫小牧市観光振興課によると、10年前の08年度に1万8292人だった登山者数は10年度2万574人、12年度2万3686人、15年度2万4996人と増加傾向。17年度は1998年度(3万3919人)以来の3万人超えとなった。

 18年度も市道樽前山観光道線の冬季通行止めが解除された5月30日以降、急増。今月6日時点で1万3803人が入山している。同課は「7月の天候不順が影響して今のところ登山者数は前年度同期を下回っているが、天候が回復すれば前年並みの水準になる」とみている。

 「小1時間で登れる」「きれいな高山植物を楽しめる」「溶岩ドームが珍しい」「日本200名山に入っている」などの理由で、根強い人気の樽前山。登山者数はかつて年間9万人を超えたが、1975年に小規模噴火が起きた影響で、同年の9万9307人をピークに一時は減少傾向にあった。80年代後半は5万人を割り込み、99年には火口の温度上昇で火山性地震が頻発したためその後数年は、1万人台で推移した。

 最近は、アウトドアブームなどが後押しし、回復傾向。年間のピークは例年8~9月で、晴天の週末には1日350人ほど、平日でも100~200人が訪れる。東京、名古屋、大阪など本州方面から足を運ぶ人も少なくない。年齢層は20~30代の社会人女性から、定年後に登山を趣味としている60~80代の高齢者まで幅広い。東京都から訪れた坂本正智さん(80)は「樽前山は眺めが良くて魅力的。車で中腹まで登れるのも便利で本州にはあまりない山」と語った。

 外国人登山者は3年ほど前から急増。中国、台湾、タイ、米国、英国など世界各国から訪れている。同課が昨年秋から統計を取り始め、今年度は6日時点で531人に上る。

 フランスから来たというアルチュール・ルーバさん(24)は「景色が最高。樽前山のことはガイドブックで知った。海外でも有名な山になりつつある」と述べた。

 登山者の中には、体力面に不安のある高齢者や日本語を話せない外国人も少なくない。樽前山7合目ヒュッテ管理人の鈴木統(はじめ)さん(66)は「年々、高齢の登山者が増え、昨年は足を捻挫したり、体調不良を訴える年配登山者もいた」と語る。苫小牧山岳会事務局長の泉田健一さん(69)は「自分は大丈夫と思っていても体力が低下していることはあるので注意が必要」と呼び掛ける。

 増える外国人に対しては、樽前山火山防災協議会事務局の市危機管理室が2年前、立入禁止区域や必要な装備などを記した英語表記のパンフレットを作り、7合目の登山道入り口に設置した。ただ、安全面の指導や登山道の案内に十分対応するためには、「登山道に外国語表記の看板を立てたり、英語を話せるスタッフを配置した方がよい」と泉田さんは話している。

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