日本調理師会から会長賞 苫小牧の日本料理店よど川店主・藤田恵二さん
2018/8/9配信
苫小牧市表町5の日本料理店よど川の店主藤田恵二さん(63)が、日本調理師会(加藤綱男会長)から同会会長賞を授与された。北海道全調理師会苫小牧支部長などとして、長年、後進の育成や調理技術向上に寄与してきたことなどが評価された。同賞の受賞者は市内では初めて。藤田さんは「多くの人たちに支えられた結果」と喜びつつ、「現役の調理師として業界や地域、お客さまのために尽くしたい」と決意を新たにしている。
藤田さんは同市出身で、1974年苫小牧西高卒業後、76年に調理師免許を取得。市内のホテルや食堂などで修業し、料理人としての腕を磨いてきた。80年から、25歳でよど川の4代目店主に就任。道全調理師会苫小牧支部では2003年の幹事長就任を経て、13年に支部長、14年からは道日本料理研究会本部理事長も務めている。
年2回ほどのペースで市民と調理師の交流を目的とした料理教室を開催しているほか、高齢者施設を慰問し料理を振る舞うなど地域貢献活動にも力を入れてきた。藤田さんは「料理はコミュニケーション。会話が弾むと食も進む。今後も食を通して社会の役に立てるような活動をしたい」と語る。
日本調理師会は毎年、調理師の育成や技術発展に尽力し、国民の食生活の改善に貢献した調理師の功績をたたえ、会長賞を贈っている。6月に東京都内で行われた表彰式には道全調理師会の渡邊孝行会長が代理出席。このほど、藤田さんに表彰状が伝達された。
今年の会長賞受賞者は、道内では藤田さんと、函館市の調理師、犬亦(いぬまた)隆一さん(73)さんの2人。